「素晴らしい再現度とアクションクオリティ」キングダム　かつさんの映画レビュー（感想・評価）

　個人的に傑作でした。撮影場所、キャストの選択、キャストのクオリティ、原作の再現度、原作からのストーリー選択、全てが最高のレベルだったと思う。
　まず、キャスト陣。ほぼ全員、役がハマっていた。山﨑賢人さんは、信の荒削りな剣術、剛直な人物像をうまく体現していたし、大沢たかおさんもハードルの高い王騎役を見事にこなし、いい感じに不気味さを演出していた。本郷奏多さんの成キョウ、高嶋政宏さんの昌文君も良かった。テンは、ちょっと可愛らしさが全面に出たり、楊端和は綺麗すぎて豪傑感は薄かったけど、それはそれでいいんじゃないかなと。そして、充実のキャストの中でも個人的に、一番良かったのは、吉沢亮さん！漂と政の二人を表情や雰囲気で演じ分け、ここぞの政の王としての威厳もうまく表現できていて、正直主役の山﨑さんを上回る存在感だった。
　また、アクションのクオリティも非常に高かった。冒頭の信vs漂の木剣でも稽古シーンから期待を裏切らない殺陣アクション！また、ワイヤーアクションを感じさせないアクロバティックシーンも素晴らしい。それも、主役陣から脇役に至るまでみんなレベル高かった。特に、山﨑さんはかなり大掛かりなアクションだったけど、体の使い方が完璧に近かったから、違和感なくアクロバティックできていた。
　ストーリー的には、まだまだ序盤だから、続編の製作期待しています！本作が良かっただけに、ハードルかなり上がってしまってるけど　笑