「【高潔、優雅なフランスアニメ ベル・エポック期の文化人達の姿に魅了される】」ディリリとパリの時間旅行 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【高潔、優雅なフランスアニメ ベル・エポック期の文化人達の姿に魅了される】
〈仄かにサスペンス要素をまぶしたストーリーの中に含まれるミッシェル監督の様々な想い〉
ディリリは叫ぶ、"四つん這いは終わり! 立って走るの!"混血のディリリが白人の少女達の先頭に立つシーン。
少女達を暗闇から救い出そうとする文化人達の中で、象徴的に登場するコレット、サラ・ベルナール、マリ・キュリー・・、重要なシーンで素晴らしい歌を披露するエマ・カルヴァ(この美しいオペラ歌手は知らなかった。)の姿。
これでもか!という程、多数登場する当時、パリに住んでいた著名人達。
美しいパリの風景、美術品、装飾品、衣装の数々を独特の高貴感溢れるアニメーションで描き出したミッシェルワールドにも魅了される。
女性が世間の表舞台に歩み出した時代背景を基にミッシェル・オスロ監督が幾つものメッセージを発信する高潔、優雅な作品。
最初、悪党に見えたルブフのあるシーンのセリフが心に沁みた。彼の言葉は金言であると思った。
(登場する著名人達の名前が50人以上お分かりになった方は相当な博識者であると思う。それを探すのも一興である。)
〈文化的都市にある、日本一古い映画舘にて観賞〉
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アンディぴっとさんのコメント
2020年11月18日
おはよ〜ございます🍁
50人以上名前が出てたんだ。私は11人しかわかりませんでした😅
最近、原田マハ「楽園のカンヴァス」「暗幕のゲルニカ」を読んだり、ミュシャの史料を目にしていたので、ドンピシャでこの映画ハマりました👍
エマ・カルヴァは私も知りませんでした🎼