「痛みを見る映画、そして決して人に勧める事の出来ない映画。」Girl ガール mark108helloさんの映画レビュー(感想・評価)
痛みを見る映画、そして決して人に勧める事の出来ない映画。
肉体的にも精神的にも、自らも周囲の痛みも特に身内にもたらされる痛みは重く切ない。ただ映画としては極めて高い完成度がある。それだけにラストのインパクトは強烈である。この映画に拘わったすべての方々の強い思いがあふれ出ている作品と言って良い。すでにその内容に関しては多くの方々がここで触れているのでここでは論じないが、LGBTQと言う問題にこれほどまでに真剣に向き合い、あらゆる方面から敬意が表されて描かれている作品を他に知らない。決して人には勧められる作品ではないが、出来る事なら機会があれば触れてみて貰いたい作品である。繰り返し述べるが映画としての完成度はすこぶる高い。とにかく切なく美しく物悲しい上にその対象者たちとその周辺にいる人々への強い愛と絶望が描かれていて心の底が揺さぶられた。
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