「心と体が…」Girl ガール ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
心と体が…
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一致しないことの苦しみが痛いほど伝わってきた。トランスジェンダーであることを父親や親族、学校の友達もある程度理解があり、病院の先生たちも計画的に手術できるよう優しく語りかけるなど、周囲の人々の万全の支えがあるように思える。他の映画のような彼女に対する酷い仕打ちや苛めは全面には出てこない。しかし、多感な時期を過ごす彼女は男女において当たり前であることができないことに対して急ぐ気持ち、不安な気持ち、それを振り払うかのごとく、一心不乱にバレエに打ち込む。ラスト、彼女の決断は色んな意味で痛かった。その後、何年か後なのか、颯爽と歩き少し大人びた女性になった彼女を見て、大事に至らず良かったと安堵した。
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