劇場公開日 2019年7月5日

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「ひとつだけ引っかかったこと」Girl ガール BBBさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ひとつだけ引っかかったこと

2019年8月1日
iPhoneアプリから投稿

主人公の置かれている環境が100%アウェイかというとそうではなく、家族をはじめ学校関係においても結構周囲は理解者が多いにもかかわらず、それでも主人公は生きづらさを感じなければいけない部分が見ていてつらかった。
ていうか、思春期って残酷過ぎます。

それはさておき、映画そのものとはあまり関係ないことですが、ひとつ引っかかったことが、、、
というのは、主人公の父親。
というか、父親の職業。
タクシーの運転手という設定なんだけど、そこそこ部屋数のあるアパートの最上階に住んでるし、子供を国内有数のバレー学校に通わせてるし、学校以外にもバレーの個人レッスンも受けさせてるし、かといって寝ずに働いているわけではなく、子供の通院にはしょっちゅう付き添ってるし、恋人との時間もつくったりしている。
子供の手術費も結構なものだろうに、余裕はないかもしれないけど、かといってキュウキュウしている感じは全くない。
タクシーの運転手ってそんなに高収入なの?
というのが、気になって仕方がなかった。
作品には直接関係ないけどね。

ただの映画好き
Michikoさんのコメント
2019年8月15日

ベルギーという国の事情をちょろっと。映画に出て来たような高層アパートは、どちらかといえば労働者向けのもので十分持てます。子どもの学校の授業料は幼稚園から大学までほぼ無料です(あのバレエ学校も含め)、地元の芸術学校のレッスンも庶民的。働く人の休みはフツーにとれます。あの映画の家族は本当にフツーの家族の生活です。トランスジェンダーの治療費も手術費も、原則無償です。

Michiko