「同じスタート地点に立つまで」Girl ガール ソルトさんの映画レビュー(感想・評価)
同じスタート地点に立つまで
主人公の苦悩の原点に、マイノリティである自分への焦燥や
家族に背負わせた悔いなど、かなりの重荷であったはず
そこにバレリーナの夢を追いかけ、競争相手は数多!
このバレーレッスンの場面が、ほぼ半分以上を占めるため、ジリジリした練習シーンを目が離せず凝視する自分がいた。
多数派の他者たちには、まず足の痛みや練習のポイントを考えて集中することが一番目に来るのだろう。ララにはその前に自分のセクシャリティーとの葛藤や愛情への執念にも似た渇望があったように思う。
衝撃のラスト後、街を闊歩する姿にやっと同じスタートに立てた清々しさを感じてほっとした。これは秀作、LGBT理解の為の教材でもいい位だ!
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