「パイ生地のような痛み」Girl ガール nobさんの映画レビュー(感想・評価)
パイ生地のような痛み
ジェンダー作品群に素敵なものが多いのは偶然ではない
社会の根底にある " 性 " というテーマに、真正面から取り組むより他ないから
約9年
この映画の製作にかかった時間
薄皮一枚一枚を重ねたその後で、その生皮をまた一枚一枚 剥がすような 痛々しさ
自分がスクリーンの此方側にいる、それ自体が痛みになる感覚
私が他人と " 違う " という思いと 、
あの人が私と " 違う " という思いは、
完全に 異質 なもの
私達は そうやって
少しずつ 誰かを傷つけている
『ヘドウィグ & アングチーインチ』
『リリーのすべて』など
過去作品へのオマージュも含めて
大切なことを、思い出させてくれた
“ リリーのスカーフ ” は、まだ大空を舞っている
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