劇場公開日 2019年5月17日

  • 予告編を見る

「クローバー」僕たちは希望という名の列車に乗った Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0クローバー

2019年3月9日
Androidアプリから投稿

知的

難しい

ベルリンの壁が出来る5年前、まだ往来が出来た東ドイツで西側に憧れを持つと共に体制に抗う高校生たちの話。

西ドイツに行って観たハンガリーの民衆蜂起に感化され、サッカー選手の死にこじつけてクラス全員を巻き込み授業開始と共に2分間の黙祷を行ったことから話が拗れていくストーリー。。

そういう時代を経験したことも無ければ共産圏に産まれた訳でもないけれど、若者なりに弾圧され糾弾される思想と体制側の嘘と方便への反発心から覚悟へと繋がっていく様子に熱さを感じるし心に響く。
政治的なところや統制では間違いなく東側なんだけど、ソ連が入ってきたばかりの頃だからか高校生たちの日常や普段の生活環境は案外軽い感じがするのもギャップになっていて良かった。

Bacchus