「ミルクティーを頼んだらブラックコーヒーを出された気分」映画 ゆるキャン△ ドコドコドンさんの映画レビュー(感想・評価)
ミルクティーを頼んだらブラックコーヒーを出された気分
Twitterを見て今日ゆるキャン△の映画が上映されると知り、仕事終わりに映画館にウキウキで直行。
初めは大人になったなでしこ達の姿を見られて嬉しかったです。
ですが、徐々にコレジャナイ感が出てきました。
ゆるキャン△のウリは、女の子同士が仲睦まじくゆるい雰囲気の中でキャンプを楽しむところで、それを視聴者は楽しんでいる事かと思います。
なので変に男キャラを出して、主要キャラと絡ませるのは見ていて不快でした。
しまりんの先輩の男性、彼を作中に出す必要はあったのでしょうか?
僕は今までのようになでしこ達がゆるい雰囲気で料理を作ったり、レクリエーションで楽しんだりする姿が見たかったのに、それ以外の余計な物を120分注90分くらいは見せられました。
老犬になったちくわ、あおいの勤める学校が廃校になる、キャンプ場予定地から土器が見つかり計画が中断、それらのような微妙なシリアス要素は必要だったのでしょうか?
1週間辛い中頑張った自分へのご褒美に見に行った映画でまさかこんな思いをするとは思いませんでした。
僕はただ癒しが欲しかっただけなのに。
これならTVシリーズの総集編を流してくれた方が100倍良かったです。
所々に挟まれる今までTVシリーズでやったネタのセルフパロディ(千明がダンボールに包まれる、サンタクレンジャー、うなぎの寝床など)も正直言って寒かったです。
そんな小ネタをわざわざ挟まなくても面白い作品は出来ると思うのですが、なぜそんな手法を使ったのでしょうか。
主要キャラ達をわざわざ大人にする必要性もあまり感じませんでした。
ゆるキャン△のファンが何を欲しているか、スタッフはそれをよく理解した上で映画を製作してほしかったです。
「ゆるキャン△でこんなビターな感じの大人な作品も作れるんだぜ?ドヤァ!」な自己満足を所々に感じて見ていて辛かったです。