「さよう、りっぱなしまうま!」麻雀放浪記2020 日高雄介さんの映画レビュー(感想・評価)
さよう、りっぱなしまうま!
まず、麻雀のルールを知らない人が見たらどうなのか?おそらく大丈夫。多分。
牌譜や戦略はほとんど描かれず、麻雀シーンの大部分はイカサマとハッタリで進む。まだ「Saki」の方が真面目に麻雀してました。
内容について。このトッ散らかり具合は凄い。
製作者の熱意と反骨は充分過ぎるほど伝わってきますが、それらの要素が全く噛み合っていない。
ふんどし、ベッキー、しまうま、申し訳程度の原作要素…思い付くままに全部ブチ込んでみたら、こんな怪作になっちゃったみたいな。
私は熱くて好きです。ヒロイン・ドテ子のゲテモノ具合も素晴らしい。いや映画としてはアレだけど。
そもそも「麻雀放浪記」自体がワイザツの結晶体だしなぁ…今作と原作を対比して怒ってる方々は何なんですかね?聖書のつもりかね?
阿佐田先生は今頃、この映画見てニヤニヤしつつ居眠ってるよ。地獄で。
ところでところで、みんな言ってるように「瀧」の出番はほとんどないし、重要な役でもない。
あんなの差し替え撮影も可能だろうし、何ならCGで存在ごと消すか、シーン全カットでも問題なかったはず。
これはつまり、こういう事だよね。
①「自粛」「ベッキー」「謝罪会見」「舛添」等のワードから見える、世間様に対する製作者の意地
②東映の宣伝戦略
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