「役者の使い方がうまい」コンフィデンスマンJP Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
役者の使い方がうまい
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東出昌大ってやっぱりそこまで演技がうまくないと思うのね。でもこのボクちゃんって役は、普段のしゃべりが下手な演技をしてるような感じになってるの。
それで「たまには本当のことを言えよ」とか言うシーンだけは、東出が普通の演技をするのね。それは、下手なんだけど、そこまでの演技とのギャップでうまくみえんの。
なんか、そういう役者の使い方がうまいなあと思った。長澤まさみに変テコなキャラクターをやらせるのもそうだし。
脚本は、まあね。騙し合いの話だから「そうだったのか」「ええ!」「そうなの!」って展開に最後はなるんだけど、「この話、絶対に主人公サイドが勝つでしょ」と思って観てたから、そこまで意外感なかったかな。最後は張った伏線を回収してるだけにも見えちゃった。
ドンデン返し作るのって簡単なんだよね。書き上げてから『もう一つひっくり返すかな』ってやってけば、いくらでもできると思う。
でも、それを面白く見せるのが難しいね。観てる方に「え! まさか!」って思わせないといけないから。
それにさ、この話、最後に「ええ! ラン・リウが! まさか!」ってことになってるけど、それはさすがに無理でしょ。ちょっと調べたらすぐ解るよ。だって最後に不動産屋に「ラン・リウさんのお屋敷はあちらですよ」って言われてさ、簡単に入手できそうな情報だったもん。
「でも、この話は、そこは騙されたんだっていう前提で成り立つ話だから。そこ突っ込んじゃ駄目」と思って観たからいいけどね。
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