「存在しないものを描いている」さよなら、退屈なレオニー ばばばさんの映画レビュー(感想・評価)
存在しないものを描いている
壮大な景色やレオニーのファッションはとても素敵でした。映画全体のトーンも素敵。
美しい少女が退屈な田舎町を捨てる話。
レオニーを主人公として描いているが、観ている者がレオニーに共感できるように描いてはいないように感じました。
観ている私たちは誰目線なのだろう。
これはきっと、若くて綺麗な女の子に田舎の悪いところを炙り出して破壊してほしいと願っている、田舎町出身のおじさん視点なのではないでしょうか。
美少女をよく分からない存在として書いておきながら、その実態、少女の目指しているものや将来について全く追求せず、ただ田舎の町のくだらないところを羅列し、イライラさせ、壊させる。
美少女信仰のようなものを感じました。
新世代っぽい、フレッシュっぽい映画だと思って観たので、そこが少し残念に思ってしまいました。
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