「いやあ、ぶっとんだ。」プロジェクト・グーテンベルク 贋札王 CBさんの映画レビュー(感想・評価)
いやあ、ぶっとんだ。
いやあ、ぶっとんだ。
最近TV番組で見せてもらった 「絵を描いた和紙をはいで複数枚にする裏技」 も登場する前半 1/3 で、アジアのコピー文化を反映した傑作なのかと思った(著作権侵害ではあるが、職人の精巧さを、芸術の一分野に匹敵するほどと自賛する表現は、本作に限らず、ときどき見かける)。「真実が何にせよ、売れ残ったということが 売れ残ったということが事実だ」 というひとことのもとに自らの絵を燃やすシーンも、「なんてスタイリッシュなんだろう」 と感心して観ていた。
しかし中盤の大アクションシーン! 「とにかくこれだけ撮りたかったんだろうな」 と思わせる。「西部警察」 か(たとえが古い!かつ、本作の制作陣に怒られるな)。すごいなあ・・・
あとはエンディングまで、"スタイリッシュ" の大暴走だ。おまけに、さしはさまれる恋愛劇がなんか陳腐だ。というように、前半1/3を感心して観ていた俺は、後半 2/3 は微笑みながらの鑑賞となりました。まあ、びっくりするほどの、作中方向転換だった。
「複製」 を全編に散りばめた脚本も、最後のどんでん返しも、全部吹っ飛んで、俺にとっては 「ただの微笑むだけの映画」 になりました。ああ、びっくりした。おなかいっぱい。
おまけ
音が、仰々しいです。
コメントする