「一定の知識や理解がないと難しい」LORO 欲望のイタリア KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
一定の知識や理解がないと難しい
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イタリア文化会館にて試写会鑑賞。
率直な感想退屈だった。作品が悪いというより、ベルルスコーニ元首相のことはもちろんのこと、一定のイタリア文化も理解してないと楽しめない気がする。
作品内でのイタリアンジョークなんかも、ハリウッドとはやはりちょっと違うしね。
ストーリーもいうほど性的な欲望にまみれたというほどの描写には見えなかった。
もちろん終始、女性が全裸や半裸に近い姿での登場が多く、性描写を匂わすシーンは多かったが、そこから発展する事がなく何を描きたい、伝えたいのかわからなかった。
なんでも欲望は叶えることができるが故に欲深くなり、しかし肝心な大切な人を失い、その欲は満たされなかったってのは最後に描かれてたが、この作品内だけでいえばベルルスコーニ元首相がそこまで悪く描かれていない為、なぜ奥さんは突然離れたのかもイマイチわからず感情移入がしにくい。
その点含め、作品が悪いというより一定のイタリア文化やイタリア事情の知識がないと楽しめないのかなと感じた。少なくともベルルスコーニ元首相の事は理解したうえで見る必要があるね。
余談になるが作品の半分以上が女性が全裸や半裸に近い姿で登場する事が多く、女性という存在自体を性として描かれていた。昨今のハリウッドでは中々見られない描写ではないか。その点ではイタリアらしいというか、貴重なのかなとも思う。
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