「とても静かで純粋なボーイミーツボーイ」ソン・ランの響き 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
とても静かで純粋なボーイミーツボーイ
ベトナム映画をたぶん初めて観たのだけど、
まず映像の渋さに驚いた。
めちゃくちゃカッコ良いカットがいくつもあって痺れた。
特に屋上の看板を背に泣くシーンはポストカードで欲しい
くらい。
話も不器用な2人が出会い何が起こるわけではないけど、
2人のちょっとした視線や仕草、空気感で感情が分かる
静かで純粋な愛しい映画でした。
2人ともベトナムのイケメンって感じじゃなくて、
日本でもおっとなる親しみやすい男前なのも良かった。
舞台と話がリンクして行くのも、やっぱりかと思うけど
見せ方がとても上手かった。
冒頭のお爺さんの恋したら芝居が良くなると言う台詞が
とても効いていた。
コントラで2人の距離が近くなるのも小学生みたいで
親近感が湧きました。
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