「母の愛が染みる」母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
母の愛が染みる
原作は新潮社・宮川サトシ氏の、エッセイコミック。 つまりは実際にあったこと。
ヤスケンが久々に、パンツ一丁や全裸になっているので、名作です。
いや、実のところヤスケンは真面目な「宮川サトシ」の役で、名演技なんですが。
いつだって心のどこかで頼りにして、強い人だ・死にやしない、なんて思ってた母親に、突然病魔がとりつき、半年~2年で亡くなってしまう…
いつでも、誰にでもおこりえる、当たり前の話なんですが。
死にゆく母に何をしてあげられるのか、何を言えるのか。
死なないでほしいという気持ちをぶつけるのは、残酷ではないのか?
そんな悩みは誰にでも起こることで、だからこそ胸を打ちました。
さらには、母の死後1年経ってから届いたプレゼント。
この意味合いは、実際に母を亡くし、かつ自分の肉体が年を経てダメになった経験がある人間にしか、わからないかもしれない。
この点への理解がある人には、号泣ものの作品です。
それはそれとして、松下奈緒さんが、義母に向かって「その髪型、ゲゲゲの鬼太郎みたい」っていうシーンでは爆笑しました。
朝ドラネタを脚本にブッこむのは、狙い過ぎでしょ!
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