「まさかのレッド・ツェッペリン(とかなんとか)」ブラ!ブラ!ブラ! 胸いっぱいの愛を 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
まさかのレッド・ツェッペリン(とかなんとか)
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ファイト・ヘルマー監督の志向はキートンやチャップリンのようなスラップスティックだと思うので、台詞なしというのは「ツバル」への原点回帰として納得できる。
荒涼たる風景の中、岩肌にへばりつくようにたたずむ小さな村。列車が一日に何回通過するのか知らないが、線路の上で洗濯物を干したり、お茶しているのも奇天烈な設定で、監督が頭の中に仮構した世界なのだろう。犬小屋で暮らす少年というのもすごい。
パンタグラフが架線に接触する火花から始まる判で押したような毎日から解放された機関士の主人公は、ブラジャーの持ち主探しに奔走する。訪問販売や偽医者のくだりはほとんどコントだが、このあたりもう少しウィットがほしかった。
転轍手役のチュルパン・ハマートヴァは、「ツバル」から早20年。年齢のせいか、今作ではセクシー担当から外れたのが残念。でも、まだまだおきれいです。
副題はまさかのレッド・ツェッペリン?
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