「(どう?見て!どうみたってこれ、私のでしょ!)」ブラ!ブラ!ブラ! 胸いっぱいの愛を 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
(どう?見て!どうみたってこれ、私のでしょ!)
あるとき、青いブラが列車に引っかかった。運転手であるオッサンは、まるで硝子の靴にあうシンデレラを探すように、ブラの持ち主を探す。このオッサン、恋もし、結婚の浮いた話も持ち上がるようだが、ほんとうは若いという設定のか?
なんにせよ、音はあるが台詞はほぼないから、登場人物のややオーバーアクションの演技からこちらが想像するしかない。
訪ねる先の女は皆、恥じらいもなく自分の胸に当て、これは私のだと言わんばかりの顔で主張する。女たちが、サイズ違いでもあれほどブラを欲しがるのは、ブラが高価なのだろう。
さて、いろいろと策を講じるが、手立てなし。漫画的な展開。郷愁をそそる音楽。牧歌的は風景。
こちらはいつの間にか恥ずかしげも消えて、オッサンと小僧の奮闘を見守りながら、最後には、ああそこか!と、そういうフラグだったか!となんだかほっこりして幕が下りる。
この映画、やはり台詞なしっていうのが、良いのかもしれない。
コメントする