「遺されたチケット」アマンダと僕 ポールさんの映画レビュー(感想・評価)
遺されたチケット
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ラストにウィンブルドンへ
そこで娘のアマンダは
《エルヴィスは建物を出た》
と自分と母にしか分からない理由の涙を流します
その後デュースに持ち込んで終わるまで
アマンダの晴れていく表情が素晴らしく
この物語の締めとしてとてもよかったです。
また、ダヴィッドが涙するシーンが泣けました。
というのも、私が彼でも同じ瞬間に泣くし
もはや代わりに泣いてくれている
気にすらなってしまうというか
それくらい人の心情の変化、悲しみのスイッチを
描くのが上手い映画だと思います
人混みで自分にしか分からない
誰にも理由が分からない涙を流すのが印象的な、
優しく寄り添ってくれる作品でした
私ごとですがコロナ前はよくライブに行ったりしていました。
チケットって力があってその紙切れのおかげで
出不精な私でも計画を立てて時間を作って
移動して目的を果たすという行為までやれてしまう
強い力を持つ約束の紙切れだと思います
遺されたウィンブルドンのチケットでロンドンへ行き
アマンダは母親との思い出を
ダヴィッドは母親との確執を
共に昇華でき、姉であり母である彼女の
心残りは消えたのではないかと思います。
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