「美味しいハナシには裏がある。」監幽 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
美味しいハナシには裏がある。
借金苦のため「イメージビデオだから、水着もあるよ」などと同業モデルの女に誘われ、1日20万貰えるという仕事に赴く吉田紀美。廃墟に連れていかれた彼女は、それが新興宗教の勧誘が目的のレイプビデオだったことを知る。紀美が乱暴されて失神している間に、撮影スタッフたちが得体のしれない存在に惨殺されていくのだった。その廃墟は死霊の巣窟であり、やがて周りを死霊たちに囲まれて・・・
監幽という言葉はないのだろうけど、新興宗教の勧誘という意味も兼ねているのだろう。若く綺麗な紀美はその広告塔として拉致されたも同然の恰好となった。そして、スタッフたちは同じように借金苦によって戸籍を奪われ、宗教の信者となった者たち。紀美に対しても途中からは「これ以上堕ちるな」と助言し、無理やり勧誘しようとする。もし逃げたりしたら撮影したビデオをばらまくぞ!とまで脅迫される。
しかし、男優というのが父親の虐待により性器を切り取られた男だったと告げられる紀美。犯されなかったという安堵感も束の間、今度は男ばかりの死霊たちに悩まされる。もう終盤は男性スタッフを次々と殺していく死霊なのだが、紀美だけは殺されない。見た目はゾンビである幽霊なのだが、順番に彼女を犯そうと並んでいる姿がほほえましい。
恐怖&エロスとしては低予算ながらも頑張ってる。終盤の不条理な展開もなかなか良い。
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