「MOOSIC LAB もういいかもな」月極オトコトモダチ Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
MOOSIC LAB もういいかもな
契約結婚って、結婚の手続きとか社会的な面だけを残して、愛情の方を抜いて成立させるんだよね。そういう舞台装置で、好きなだけでも駄目だし、でも好きじゃなきゃ駄目だし、親戚付き合いをはじめとした結婚に対する社会的プレッシャーはあるしっていう『結婚とはなにか』を浮き上がらせる話になるんだよね。
『レンタル友達だから恋人になりません』って、恋人ってそこまで社会的契約ないからね。会ってて気が向いたら付き合ったらいい。
強くならない宿命を背負ったテーマの中で、どう描くかってとこだから、難しいよね。拙さが残る脚本だから、思いの強さで押し切んないとだけど、強い思いがないね。
まとめに入るところで、とってつけたように『言葉』をキーワードで出してきて、『どこの三文芝居?』って感じで、主人公二人が言葉に対する蘊蓄を繰り返すだけになっちゃうの。
「じゃあ歌詞書いてよ」でケリにするところは、『なんじゃそりゃあ』って劇場で叫びそうになったよ。
徳永エリは顔が整いすぎてるから、この役はもう少し美形じゃない方が良かったと思うな。「え、この人と、会ってるだけで恋人になる?」って感じの役者さんが良かったと思うよ。
オープニングからMOOSIC LAB感満載だったけど『もうMOOSIC LABはいいかな』って思った。この作品がグランプリと聞くと余計に。でも、今年も何作品かは観に行っちゃうだろうな。
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