「嫌な予感はしてたけど‥‥」劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!! Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)
嫌な予感はしてたけど‥‥
宇宙戦争に『歌』という要素を編み込んだ他に類を見ないギミックで、長らくシリーズ作品を排出してきたバンダイナムコお得意のロボ系アニメ・ガンダムの双璧とも言える作品。現代の戦闘機に酷似したフォルムが人型に変形、その中間形態ガウォークが個人的には大のお気に入りです。
もう一つの見どころ・歌要素の部分で、ソロ・バンド・デュオ・グループと時代に沿った設定でシリーズを繋いできた事も、興味深いところ(マクロスプラスは未視聴)。
本題、今作はデルタの続編・完結編と言う訳で、どんな展開が巻き起こるのか、かなりの期待値で鑑賞しました。良かったところは既に各レビュアーの方が紹介し、激しく同意する部分多々ありますので細かくは省略しますが、過去作のネタをチョイチョイ植え込んでいるストーリーはファンは大好物なんじゃないかな? 逆にシリーズをつまみ食いしてる自分には良く解らない部分でもありましたが。
ビジュアルの精密さや解像度の高さは、今更申し上げるまでもなく健在。ですが、自分も歳なのか動きが速すぎて目が付いていきません。これはロボアニメ共通の問題点と思っており『スケール速度』を加味した動きが求められるかなと。勿論その意味でもモッサリ動くのも宜しくない訳で、案配が非常に難しいところです。
もう一つは、楽曲がシーンと連動して流れることでミュージカル?プロモーション?的な効果があり、よりシーンに迫力が出て引きつける魅力が際立つところ。このシリーズの醍醐味の一つですが、コチラも1曲がフル(もしくはショートバージョン)で流れずブチッと切れちゃう部分に若干違和感を覚えます。とは言えそんなピッタリにはまる長さに編曲なんて出来ないので、無茶な物言いではあります‥‥
ところで、本作の展開の中でウィンダミア人の寿命について言及され、自分の苦手な部分にイヤな伏線を置かれてしまって、ソレが非常に心配のタネとなりずっと残っていましたが‥‥Qべぇではありませんが「やっぱりね、」と思わされたラストでした。ただ敵本艦に直爆する前後の展開がよく解らず、もう少し描写が必要かと思いました(もう一回観に行く理由が出来てしまいました)。
そんな訳で今作もまずまず良好な仕上がりで、デルタの章は幕を閉じた?のでした。こうなると次回のシリーズ作品が期待されるのですが、“F”があんな感じで『停止』してるので“F2”とかにでも出来そうな妄想のみが膨らみます。