いつか家族にのレビュー・感想・評価
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原作小説は「血を売る男」。ホラーではないので、ご安心ください
原作は中国の作家・余華によるベストセラー「血を売る男」(原題「許三観売血記」)。タイトルをそのまま邦題にしてしまうと、ホラー作品と勘違いされてしまいそうなので、変更は仕方無しといった感じでしょう。「血を売る男」という題名から暗いイメージを抱きがちですが、物語は極めてパワフルで感動的な方向へと向かっていきます。
主人公は、現場仕事で食いつなぐ男・サムグァン(ハ・ジョンウ)。手っ取り早く幸福を手に入れるため、彼が目論んだのは“売血”という方法です。字面の通り、自らの血を金に換えていきます。“売血仲間”から教えられた「血を増やすために、水を飲みまくる」「血を抜く前に、水道水で鉄分を摂取する」というトンデモ理論を実践。日常生活におけるドーピング――これがサムグァンの“最終手段”として確立され、後半パートへの伏線となっていきます。
本作では“売血”のほかに、もうひとつ“血”を象徴するものがあります。それが“家族”です。“売血”が功を奏し、美人の妻、3人の子どもを授かったサムグァン(結婚へと至る方法が、わりと、いや、かなり強引なところが笑えます)。しかし、息子のひとりが「他人の子だ(=別の“血”を継いでいる)」という噂が流れ始めるという展開に。邦題は、この辺りの流れに紐づいてくるのですが――それぞれの葛藤を飛び越え、大きくうねりながら迎えるクライマックスには、きっと涙腺を刺激されるはずです。
余談:「他人の子だ」と噂される子の純粋さと対比させるように、急に非道な親ぶりを発揮させるサムグァン。何度か石を投げたくなるかもしれませんが、グッとこらえましょう。
パパ
売血(>_<)
恐ろしい。
自分、献血でフラフラになった事あるから見てて怖かった💦💦💦
長男良い子(T_T)
これちょっと凄い話じゃない?
実の父に似てる、ってそんなに言われちゃうって。
で結局実の父はどうなった?
数奇な物語に引き込まれてました。
恐ろしいハートフルストーリー
恋人がいるくらいはどうってことないが、美人だというのが引っかかる。などと、友人たちに冷やかされながらも強引に結婚までこぎつけたサムグァンとオンナン。なんと、デート一回目にしてプロポーズなのだ。貧しい村なので、稼ぎもよくない。しかし、いざとなったら血液を売るという手段を覚え、デート代もそうだし、家族で美味しいものを食べるには血を売るしか思いつかないサムグァンだった。
11年後。3人の息子を授かり、貧しいながらも幸せに暮らしていた一家。しかし、11歳になる長男イルラクがオンナンの元恋人ソヨンにそっくりだと村中の噂になる。血液型を調べてみると、やっぱりソヨンの子であり、サムグァンはイルラクに対して冷たく扱うようになっていく。
一回で一月分の給料くらい貰える売血。日本でも60年代まであったそうだ。ソヨンの家族との確執もあり、血がつながってないからといってかなりの仕打ちを受けたイルラク。子どもには罪はないんだよね。そんなイルラクも脳炎に罹り、ソウルの大病院にまで運ばなくてはならなくなるが、村人たちも貸そうにも金がない。やっぱり必死の売血だ!とばかり、あちこちの病院で血を売りまくるサムグァンの姿。もうボロボロ。血の気なし。フラフラ。やっとの思いでたどり着いたら・・・痛々しくて見てられない!!
子供がかわいらしい
タイトルがよくないな、日本語。それだけでもう話が見えてくる。どうか、その映画の印象や中身を示唆する日本語名をつけるの、映画会社の方たちやめてくれませんか。
と、いきなり不満が先走ってしまいましたが、韓国の底無しの貧困生活が痛いほど伝わる切ない話。多分ここまでいかなくても、貧困は身近なこの国にとっては、全然過去の物語ではないだろうと思うと、余計胸がいたくて、最後の肉まんを家族で食べるシーンは、アボジか息子さんのいってしまうまえの幻と思えて、ずっとつらかった。あれは??
こういう話は、知らなければならないとは思うけど、あまりに辛くて、それと同じくらい子供がかわいらしくて、娯楽で見るまえに、心構えをしておけばよかったと思った。
「밥 먹었어?」という優しさ
色々と突っ込みどころの多い映画だったけれど、物語の終盤、命がけで何度も自分の血を売って、息子の治療代を作って、ソウルの病院に届ける父親。しかし、既に息子の母親、つまり彼の妻が、ある悲しい方法でお金を作り、息子の手術も無事終わった後だった。
そんな家族にとって究極の状況の中、妻の病室を訪ねる夫に対して、病院のベッドに横たわる妻はいつもの優しい表情で「밥 먹었어??(ご飯、食べた?)」と夫に語りかける。そのシーンは、韓国の人と人の繋がり方を示す素晴らしいシーンだった。
多くの違和感をカバーしてしまうラスト
長男が自分の実の息子ではないってわかった後の反応がひどすぎる。時代背景やお国柄を考慮してもドン引きだ。実の父親とその妻の態度にもイラついてしまう。血を売るシーンもそんなに頻繁に抜いてたら死ぬでしょ!と強引すぎる金の稼ぎかたに引いてしまった。
それでも長男や妻の健気な態度やかわいさはいい。そして、ラストに向かうにつれどんどん感動的に。そんなにがんばるならあそこまで拒否しなければよかったのに!と思ってしまう。
でも終わりよければかもしれない。
ちょっとストーリーが雑かな
韓国の53年~64年辺りの庶民の暮らしぶりをよく知らないので何とも言えないが、結婚に至る件、売血を何度も繰り返し腕が紫色になっていても針を入れ続ける医療機関がある件はちょっと無理があるかなあ・・・
それに息子と同じ脳炎になのに何故父親は医者で治療を受けなかったんだろう
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