「いつか家族に」いつか家族に M hobbyさんの映画レビュー(感想・評価)
いつか家族に
1950年代、朝鮮戦争終戦直後の時代を私はよく知らないが、お金のない人にとって、自分の血を売ることが一ヶ月分の給料くらいの価値になったらしい。
サングォンのオンナンとの結婚までの詰め方があまりにシンプルで、ええんかいそれで!と、義父とセットでツッコミまくり。まだまだ女性が物のように扱われていたんですね。
可愛い子供3人に恵まれたのに、ある日突然長男のイルラクと血の繋がりがないことが分かり(血液型検査により)、その日を境に父は息子への態度を急変させる。
困った男、どうしようもない男を見事にハ・ジョンウンさん演じています。
子供に罪はないのに、全部ぶつける小さい男です。
父と息子は特別な関係なんだろうなと感じました。イルラクが無理矢理祈祷させられていたシーンは可哀想過ぎたけど、演技力の高さにこちらもキューンと胸が締め付けられる思いでした。
最後のシーンが見られてよかった。
血の繋がりがどーとかこーとかよりも、ただ家族のために親がしてあげられることは少ないけれど、できることを必死でやった父と母の姿に感度した。
とにかくコミカルで笑えるシーンもたくさんある、ヒューマンドラマでした。面白かったー。
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