「"黒人"と"警官"は同じ」グリーンブック 大津雅也さんの映画レビュー(感想・評価)
"黒人"と"警官"は同じ
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この映画で最も印象に残ったのは最後にNYに帰る道中のシーン。
ハイウェイで警官に止められてしまう。
トニーも視聴者もてっきり黒人の外出についてまた難癖をつけられるのだと思っていた。
しかし警官が二人の車を止めたのは、車の故障を気にかけたことだったのだ。
警官は二人に丁寧に声掛けをし、修理の間の交通整理も手伝ってくれる。
最後にはドクとトニーの二人にメリークリスマスと声をかけ、送り出してくれた。
まだまだ黒人への風当たりは強い時代だったが、全ての人間に根底から差別意識があるわけではなく、時代を変えていくのは偏見のない思いやりのある一人一人の行動なのだと感じさせられた。
トニーはドクと少しずつ交流を深めていくことによって自分も成長していった。
黒人だから〇〇、警官だから〇〇。このような考えに囚われないということは社会的に価値あるということだけではなく、自分の人生を豊かにしてくれるのだ。というメッセージを感じた。
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