「真逆のふたり」グリーンブック セロファンさんの映画レビュー(感想・評価)
真逆のふたり
黒人ピアニストと、その運転手。様々な壁を越えた友情を実話ベースで描く。
腕っぷしの強いトニーはある日、黒人ピアニスト、シャーリーの運転手として雇われ、演奏ツアーへと出発する。目的地は黒人差別の色濃く残るアメリカ南部。行く先々での理不尽な対応。そりの合わない二人。彼らはどのように距離を縮め、困難を乗り越えてゆくのか?
人種差別という重い背景がありますが、違いすぎる性格の二人のやりとりが笑えたり、反発し合いながらも、互いの良さや苦労を認め合い、固い絆で結ばれていく様子に心温まりました。
性格的にも経済的にも何もかもが真逆の二人。
野蛮で、すぐに暴力で解決するトニー。忍耐強く、気品溢れるシャーリー。
愛する家族のために、金になるなら何でもするトニー。高収入を得られる北部でのツアーを蹴って、敢えて風当たりの冷たい南部でのツアーに臨む誇り高きシャーリー。
土台は違えど、それぞれの信念を貫く姿は格好いいし、互いに尊重し合う二人の関係が素敵だと思いました。
貧しいけれど大勢の家族に囲まれて暮らすトニーに対し、豪華な調度品に囲まれ一人佇むシャーリーの寂しげな表情も印象的でした。白人でも黒人でも男でもないと語るシャーリーの孤独。敢えて南部でのツアーを行う勇気と信念。シャーリーを歓迎しながらも当然のように差別する白人。
コンサートでの美しい演奏、穏やかな表情の下にあるシャーリーの怒り・悲しみ・孤独は計り知れません。
「グリーンブック」にコメントありがとうございます。
セロファンさん、フォローしても良かったですか?
もうとっくにフォローしていたつもりになってました。
また共感作にコメントさせてくださいね。
よろしくお願いします。
ご無沙汰してまいます。
昨日3年半ぶりに「グリーンブック」を観ました。
本当にいい映画でしたね。
おっしゃる通り「真逆のふたり」
相性ピッタリでしたね。
拙レビュー、読んで頂けたら嬉しいです。
> 反発し合いながらも、互いの良さや苦労を認め合い、固い絆で結ばれていく様子に心温まりました
ですよね。ラストシーンのトニーの家での出来事(トニーが皆にぼそっと言う一言「そんなこと、言うんじゃねえよ」)が抑えた演出で、それがために今思い出して書いていると、あらためて泣けます。「白人が白人の為に作った映画だ」と酷評された理由も最もだと思うのですが、俺はこの映画、好きです