「コンクラーベ」ドント・ヘルプ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
コンクラーベ
教皇逝去に伴い、コンクラーベが行われようとしていた。このコンクラーベ。枢機卿が何日も立てこもって選挙するというので、日本語“根比べ”と覚えておけばすぐに記憶できる。試験には出ないかもしれませんが・・・
さて、強盗に入った3姉妹、カミラ、マリア、アニータ。アニータは車でお留守番。8年の服役後、金を持ってこないと殺されるというカミラのため、妹たちも協力した形。上院議員宅では警備員たちが解雇されたため、その中の一人から金庫の暗証番号などを聞き出しておいたので、簡単に終わるハズだった。が、金がない!しょうがないので、議員夫妻を起こし、拳銃で脅して金を奪おうとするのだった・・・そんな時、地下室から声が聞こえてきた。
「娘は入院中だと言ったのに地下に監禁するとは何事だ!」と、強盗に入ったくせに正義感を出す長女カミラ。次女のマリアとともに父親から性的虐待を受けていたトラウマからか、子供を虐めることが特に気に食わないらしい。議員は「やめろ、金持って出ていけ。娘を外に出すな」と忠告するのだが、カミラはとにかく議員の娘タマラを助けたくなったのだ。タマラを車いすに乗せたのだが、どこかに行ってしまった。タマラを探すカミラとマリア。留守番していたアニータも呼び、議員宅を隅々探し始めた。そして恐怖劇場が始まる・・・
なんだかんだ言って、結局は悪魔に取りつかれた話。『エクソシスト』の亜流ではあるが、ローマからわざわざ神父がやってきて、悪魔祓いをする展開。リンダ・ブレアほど怖くはないのですが、このタマラは人が秘密にしていることをすべて見抜いてしまい、姉妹の確執まで生ませてしまう。「あんた、裏切ったわねー!」とか喧嘩になるのだ。もう、真実を見抜かれるほど怖いものはないといった感じ。しかし、エクソシストたる神父が帰りに死ぬわけでもなく、姉妹も議員夫妻も悲惨だったが、平和的に解決?ノー、ノー、ノー。ラストはコミカルと言っていいほどのオチが用意されてました。