「キアヌとウィノナだから許される」おとなの恋は、まわり道 MPさんの映画レビュー(感想・評価)
キアヌとウィノナだから許される
お互いに人付き合い下手、そして当然、恋愛下手の男女が、知人の結婚式に向かう道中で、または、式の前後で、不覚にも距離を縮めて行く。似た者同士が意地を張り合いながら求め合ってしまうイタイ設定は、しかし、演じるキアヌ・リーヴスとウィノナ・ライダーがとても楽しそうに演じているからか、終始くすくすと笑える。共に協調性とはほどと遠いキャラ設定が、2人の実像とモロに被るからだ。同世代の映画ファンは、彼らが意図的なのか必然的なのか、ハリウッドのメインストリームから外れても、こんな仕事を楽しめる余裕があることに、ひととき心を和ませるに違いない。それにしても、劇中で招待者にとって傍迷惑の極致のように描かれるリゾート・ウェディングだが、ワイナリーで式を挙げるなんて、けっこう素敵じゃないかと思う。少なくとも、常夏のハワイの砂浜で、タキシードを着た新郎が汗だくになって花嫁を抱き上げる場面を見せられるよりは。。。
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