「まさに「人を呪わば穴二つ」。業の深さを思い知らされる、戦慄の復讐代行。」地獄少女 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
まさに「人を呪わば穴二つ」。業の深さを思い知らされる、戦慄の復讐代行。
【賛否両論チェック】
賛:非道な行いに対する壮絶な復讐の数々を通して見えてしまう、人間が持つ業の深さに、得も言われぬ苦味が残る。
否:かなりグロいシーンや、ホラー映画のような描写が多いので、苦手な人には向かない。
何というか、「怨み屋本舗」と「不能犯」を足したような雰囲気でしょうか?(笑)死後の地獄行きと引き換えに、怨んでも怨みきれない相手を地獄送りにしてくれる謎の存在、地獄少女。そんな彼女への依頼人達を取り巻く悲劇の数々を描いた、どちらかといえば群像劇に近いようなストーリーです。
やや現実的ではないような展開でもありますが、そこで描かれていく復讐を通して見えてくるのは、人間が持つ欲や業の深さと、まさに「人を呪わば穴二つ」という因果応報の結果です。良い意味でも悪い意味でも後味の悪さが残ります。
ただ難点をいえば、かなりグロいシーンが多いのと、ホラー映画のような演出が多いことでしょうか。苦手な人には向きません。
GIRLFRIENDの主題歌「Figure」も不思議と耳に残ります。気になった方は是非。
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