「色々と違和感ある」地獄少女 KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
色々と違和感ある
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アニメが好きでよく見ていて、今も暇なときはU-NEXTで観たりする。
この手の実写化はアニメーションの世界をそっくひそのまま実写作品にする必要はないが、それにしても原作と世界観が大きく離れてるように見えて、終始違和感を抱きながらの鑑賞になってしまった。
今回は1人のビジュアルバンドにスポットを与えて周囲を地獄通信を絡めた展開なのだが、そこが感情移入しにくく退屈に感じる。
本来もっと日常生活を送る上で、悪や恨みにつながる出来事を絡めて依頼者が地獄送りにする行為を観てる側感情移入して気持ち良くなれるのがこの作品の楽しみなのに、イマイチ悪がきちんと描かれていない為感情移入しにくい。
もちろん今回地獄送りにされたものはみんな送られて当然の行いをした上なのだが、アニメのようなスッキリ感がない。送るきっかけだけ簡易に描いて、依頼者の苦しむ描写が薄いからだろう。
それからもっと骨女や輪入道が人間社会に溶け込んで生活をおくり、依頼者や地獄に送られるものを観察するやりとりもこの作品の魅力の一つなのにそれも殆どない。
これじゃあアニメを全く観てない人には、閻魔あいはじめその周囲のもの存在がイマイチわからないだろうし、原作ファンには物足りなさや違和感だけを与えるだけで双方ともにモヤモヤが残る描写なのではないか。
個人的には終始退屈であった。玉城ティナちゃんと森七菜ちゃんの可愛さに癒されるだけだったかな。
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