復讐のトリックのレビュー・感想・評価
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最後まで観ると納得のトリック
マジシャンが主役という事で、どんなトリックを使って復讐するんやろうと楽しみにしてたけど…
前半、中盤とこれといったトリックは無い。
でも、後半になるとやっと納得の結末に向かって話が進みだす。
人指し指
原作未読
1947年に起きた死体の無い殺人事件を巡る1948年の法廷劇と、そこに繋がるある女性とマジシャンの男性との出会いから始まる1945年の話。
法廷劇と1945年の話を交互にみせていく展開で繫がりがあるのは想像出来るけれと、中々それがみえてこない。
繫がりがみえてくると後は単純なもので何となくオチが読めてしまう部分もあるけれど、複雑過ぎないサスペンスとテンポの良さで最後まで楽しめた。
それにしても終戦直後とは到底思えない世情の描写は何なんだろう。別に日本人を絡める必要性もないし、この時代に拘る必要性が良く判らない。
マジシャンが仕掛けたトリックだけど…
コリアン・シネマ・ウィークにて鑑賞
魔術師が仕掛ける壮大なトリック…
という映画なんだけど、先の展開が読めてしまって
「えぇー」という驚きもなかったのが残念だった
ただ、第二次大戦直後の朝鮮半島のカオスぶり、混乱ぶりは伝わってくる作品だった
1947年の朝鮮半島で、資産家のナム・ドジン(キム・ジュヒョク)が、運転手のチェ・スンマン(コ・ス)殺人容疑で逮捕される
彼は、本当にチェ・スンマンを殺したのか、それとも…
第二次大戦中に、日本の統治下にあった朝鮮半島で、日本人になりすまして富を得ていた人たちが、戦後は、偽造紙幣を印刷して金儲けをするようになり、そのためには、人の命すら簡単に奪ってしまう
その犠牲になるのは、マジメに生きている市民たちで、コ・スは、犠牲になった人たちの復讐のために、壮大なトリックを仕掛ける
その物語は、1947年の法廷の場面と、1945年のコ・スに起きた出来事が交互に出てきて語られるのだけど
初めのうちは、コ・スの身に起きていることが、どう法廷の議論につながっているのか分からず
話があちこちに飛んでいるイメージで分かりづらかった
結局のところ、戦後の混乱期に乗じて金儲けした人でなしなど滅びてしまえって話で、その中で、コ・スは最後まで愛する人の威厳を守り続ける
ハードボイルド小説が原作になっていることもあって、全体的に暗めのトーンでフィルムノワール的に作られているけれど、その凝った作りが話を必要以上に複雑にしてしまったなという印象だった
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