劇場公開日 2018年11月10日

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「アート映画+バイオレンス」マンディ 地獄のロード・ウォリアー 梅吉さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5アート映画+バイオレンス

2018年11月23日
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鑑賞方法:映画館

この映画は、アート映画としての側面がかなり強い映画だ。なので予告編を見て「ニコラス・ケイジが復習に燃えるバイオレンス映画だ!」と思って劇場に足を運ぶと、面食らうだろう。

特に物語の前半部分は、緩やかなテンポと画面内で炸裂する独特の映像が相まって、バイオレンス映画を見に来た事を忘れるような不思議な感覚に包まれる。

このあたりのゆったりしたムードと、美しくも奇妙な世界観を気に入るかどうかで評価が分かれるのではないだろうか。

個人的には嫌いではなかったが、テンポがゆっくりすぎて若干の睡魔に襲われた…。

中盤で主人公の妻が殺されてからは一気に物語がバイオレンス方向に加速、個性豊かなカルト教団のメンバーと、悪魔の如きバイカー集団を相手に、ニコラス・ケイジの復習劇が始まる。

自家製の武器とドーピングで完全に獣と化すニコラス・ケイジが最高にイカれてて燃えるし、敵と繰り広げる血みどろファイトもバリエーション豊富で観客を飽きさせない。

また、カットやカメラワークが思わず笑ってしまうような使われ方をしているのでそちらも必見だ。敵の首をへし折った後のカットが特に笑える。

その他、登場人物の顔芸が凄まじかったり、バイカー集団のデザインが超クールだったりと目で見て楽しめる要素あり、劇中の音楽も作品に合っていて良い。

といった感じで楽しめる要素が満載の映画なので、アート映画であるという心構えをして見に行けば、楽しめるのではないだろうか。

チェダーゴブリン最高\(^o^)/

梅吉