劇場公開日 2018年11月3日

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「韓国バイオレンス」The Witch 魔女 bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0韓国バイオレンス

2023年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

韓国映画はあまり観ないが、本作が好評てパート2『増殖』も公開されたので、改めてパート1の『魔女』を鑑賞。韓国映画は、『パラサイト』でも感じたが、一旦バイオレンス・シーンとなると、思った以上の血生臭ささを注ぎ込み、スプラッター的要素を色濃くしてくる。そこに、VFXを駆使した激しいアクションも交えることで、クライマックスは、グロさも半端ないバイオレンス・シーンが展開された。

ストーリーとしては、幼き頃から特殊施設で最強の殺人マシンとなるように、サイボーグ化された女の子が、施設から逃げ出すシーンから始まる。少女は、その時の記憶を失くし、酪農の夫婦の養女として向かい入れられる。成長した少女が、偶々応募した、オーディション番組に出演した事をきっかけに、謎の集団から追われていくという、よくあるアサシン・ストーリー。

しかし、この作品のタイトル『魔女』の含めた意味は、その後のクライマックス・シーンに来て、大どんでん返しとなって、改めて、魔女の怖さや執念深さを思い知ることとなる。前半の、ごく普通の少女としての演技にまんまと騙され、少女の本性が見え隠れしていた伏線が、数多く散りばめられていたことに、最後に気づかされる。

また、オマケのシーンでも、「エッ、どういうこと?」と、次作へ繋がる無茶振りが待っていた。ということで、先週に公開された2作目『増殖』も、早く観たいと思う。

主演を務めたキム・ダミは、前半の普通の高校生の表情から、後半は冷徹なサイボーグ・アサシンの表情へと見事に変わったていった。彼女は、女優希望で受けた本作のオーディションを受け、1500人の中から勝ち抜いた逸材。しかし、その演技を観れば、単なるシンデレラ・ガールではなく、彼女の演技が本物であることはうかがえる。

bunmei21