「お疲れ様でした。監督様。」男はつらいよ お帰り 寅さん マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
お疲れ様でした。監督様。
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お疲れ様でした。出来るだけ本音で語って頂けた事は大いに認めたいと思います。
ご苦労さまでした。
『お帰りなさい』が僕は哀愁に聞こえました。勿論、寅さんにではなく、マツタケ映画会社と製作者様への『お帰りなさい』です。だから、早く『行ってらっしゃい』を言う必要があると思います。
だいぶ計算された作品だと思う。
前作の特別編の回想部分を矛盾無く人称毎に分けたのはプロの技だと思う。脚本として過去の矛盾を払拭した良い出来である事は認めたい。また、総括の意味で続編は期待できない作りになっているのも潔い良かったと思う。
『お帰りなさい。パパ』
『どうしたんだ』
『この3日間、パパは何処かへ言ってしまっていたと感じたわ』
この言葉がこの映画のテーマだと思う。笑いなどかけらもなく。現実ばかりが、時間を作って行く。
最後の成田空港での満男から泉に対しての告白がなければ、ある意味に於いて名作だったと感じる。
さて、この叙情詩は終演を迎え、日本の現実と理想はどう迷走して行くのだろうか?もう一度、反省すべき所もあろうかと思う。
個人的にはこのシリーズ最後の鑑賞になろうかと思う。
改めて、つくづく思うは、我が母は大嫌いなシリーズで我が父は大好きなシリーズだったって事かなぁ。
11月14日AM11時55分 筆
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