劇場公開日 2019年12月27日

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「ノスタルジイの功罪」男はつらいよ お帰り 寅さん tonosamagaeruさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ノスタルジイの功罪

2020年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

もったいない、もったいない、もったいない

なんかしっくりいかずに年始に2回目を観に行ったが
更に違和感が深まる事態に

小路先生の本も見てはみたが・・・

整合性や辻褄、細かい設定等々、山田流に多くを求めてはダメなことはわかっていても
やはりどんな分野においても進化をみせていかねばなぁ

回想部は盛りだくさんで、ツボも抑えていたがカット点が惜しかった
他コメントでも散見したが出なくてもよいキャスティングは極力削るべきだった。

小林稔侍や美保純は扱いがかわいそうだし中澤準は作品と合わない
逆に寺尾・吉永両名には出てほしかったなぁ、浅丘・夏樹はちと痛かったかな。
老いは銀幕のひとたちにはある意味残酷だよなぁ

小ネタも満載で作成側の意図も透けて見えたが肝心のあるべきすがたが薄かった
レギュラー陣もほんとに納得していたのかが疑問だ

満男と泉は相変わらずもやもやイジイジしていてなんとなくほんわかした

吉岡の眼力に頼った重い演技と素人化したゴクミはご愛嬌としても
池脇・桜田の両名が好演であった事だけが唯一の救いか

桑田のオープニングはまぁ好きずきといったところ

個人的には田中裕子にはご出演頂きたかったし、倍賞千恵子にお兄ちゃんへの
思いを口に出して欲しかったなぁ

Blu-rayにはディレクターズカットのシーンを満載にしてほしいな

なにはともあれ、好きな寅さんにシネスコでお会いできただけでもありがたかった
ありがとうございました

tonosamagaeru