「渥美清の芸の凄さを再確認」男はつらいよ お帰り 寅さん 山の手ロックさんの映画レビュー(感想・評価)
渥美清の芸の凄さを再確認
年末の映画館で、22年振りの「男はつらいよ」の新作を鑑賞。製作の知らせを聞いた時には、過去の作品の映像ダイジェストになることを危惧していたが、満男とイズミの再会を軸に、過去の名シーンと寅さんの姿をストーリーに上手に嵌めている。
ただ、うつむき加減の満男の屈託が全体のトーンを覆っていて、笑いが起こるシーンは、過去の寅さんの登場シーンが中心。寅さん=渥美清の口上、仕草、言い回し、テンポ、間といった「笑いの芸」の凄さを再確認した。
歴代のマドンナが次々と現れるところは圧巻。中でも、太地喜和子の姿に、はっとした。
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