「名作を利用しながら、まさかの駄作」男はつらいよ お帰り 寅さん ライヘンバッハ・ヒーローさんの映画レビュー(感想・評価)
名作を利用しながら、まさかの駄作
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今作品の主演は完全に吉岡秀隆さんで、故・渥美清さんは特別出演くらいの扱いが妥当なところなのですが、それでは興業的に弱いと考えたのか、予告や宣伝は「寅さん懐かし名場面集」のようなものばかり
もっと正々堂々とファンに向き合わないと、
誠実さに欠けるのではないでしょうか
また、物議をかもしている主題歌の件ですが、「夏の湘南江の島」ソングをメインにしているサザンオールスターズに「東京下町の正月映画」の主題歌を歌わせるという、製作者のセンスの無さにつきます(モノマネまでさせられて、むしろ痛々しいくらい)
ストーリー的には、主役の満男が書店でサイン会を開くほどのベストセラー作家という“うまくいきすぎ”の設定なのですが……
ここは売れない無名のフリーライター(取材と称して全国フラフラと旅している)くらいのほうが、車寅次郎の甥として感情移入できたかもしれません
あと、ラストシーンが『ニューシネマパラダイス』と少し似ているので、これだと「おかえりトラさん」ではなくて「おかえりトトさん」になっちゃうな……と余計な心配をしてしまいました😥
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