華氏119のレビュー・感想・評価
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日本のメディアではこの話は出てこない
さすがのマイケル・ムーア監督。
ミシガン州フリントの話なんて、日本にいるとまず知ることがない。
けど、たしかにあの街で起きていることが、今のアメリカが進む先を象徴しているように思える。
金持ち優遇はアメリカだけの問題ではないけれど、アメリカは他国より行き過ぎてる。強欲さが。
あそこまで強欲になれるのは、能力の凄さを通り越してもはや「バカ」としか言えない。
デモを通して社会へ訴えかける先生や学生たちが救い。
まだアメリカではSNSが正しく機能している。
まぁ、それはアメリカにとっての救いでしかないが。。
日本は横に置いといて、せめてアメリカはこれ以上格差が広がらないよう、市民が声をあげて食い止めてほしい。
映画を観て心底思った。
映画にできること、影響を受けることを選ぶということ。
映画を見て、これは、ムーアが自分にできる限界を感じていると思った。この映画は、見た人に託されている。見た人がどうアクションできるかどうか、人民の1人として、民主主義とは何か、個人の責任を訴えた作品だと思う。
本来の理想とする人民による人民のための民主主義政治とはかけ離れた、資本主義という経済活動のためにある"政治家"という職業と、その業界とその犠牲になる弱者と、また、自分の権利を主張して、自らを守るためににに対しアクションを取ると決めた人達。どうアクションを取るかが、自分の人生を決める、未来を切り開く唯一の民主主義的、政治に繋がるの希望であると背中押してくれる映画だと思います。
タイトルなし
マイケル・ムーアがトランプ叩き
…というより
2016年11月9日
トランプがアメリカ大統領になってしまった
現政権に期待しなくなった結果
その背景に切り込んでいく
鉛水問題(全く知らなかった😣)
移民・人種・格差・銃社会
学校内での銃乱射から銃規制を訴え
声をあげ立ち上がる学生たち
放置され見捨てられた様々な問題
山積みの様々な問題に目を向け
マイケルムーアが
観客一人一人に問いかけている
.
共和党も民主党も一緒だ…
そう思ってしまった
「民主主義の主役は民、民が黙れば民主主義の意思は消える。」
トランプ大統領誕生の舞台裏、ミシガン州フリント市水道水の鉛汚染に対するオバマの仕打ち、あのドイツの独裁者とT大統領の行動比較、民主主義崩壊へ突き進んでいる感に苛まれるラストまで、恐ろしい内容です。
WOWOWで放映されたのを録画し2日かけて観た。内容が濃すぎて一気に見れない。しんどくなったらストップしてお茶飲んだり、見落とした言葉をプレイバックしたりできるので、この手のヘビーなドキュメンタリー映画は映画館より家で見るのが好き。
もう間に合わないかも
マイケル・ムーアがトランプ大統領誕生の謎を解きながら、絶望的な展望に対するわずかな光にすがるドキュメンタリー。
トランプ大統領を生み出したのは、民主党ではないかと痛烈に批判する。
専制政治に対抗するのは、生みだした大人ではなく、若者かもしれないが。
日本も同じような感じだが・・・。
【今直ぐにでも、マイケルムーア監督はトランプを題材にした第二作を作らなければならない】
トランプが大統領にまさかの当選をして、3年が経とうとしている。彼の当選直後、世界は未だアメリカ人が選択した結果を受け止め切れていなかった。(呆然としていたといっても良い)
が、マイケルムーアは直ぐに行動に出た。この作品がその代表である。
今作が上映されてから、11か月が経つ。
この作品は、トランプが何故大方の予想を覆し、大統領になった経緯を分かり易く伝えている。が「華氏911」と決定的に違うのは、この作品ではアポなしゲリラ取材は殆どなく、当選した理由を大いなる揶揄を込めて説明する事に費やされている部分である。(マイケルムーアがトランプ当選を予言していたのは有名な話である事は皆が知っていることであろう)
<次作は、是非、トランプが現在そして今後何をしようとしているのかという部分に焦点を当てて制作していただきたい。>
この3年でトランプは我が物顔で世界を混乱に陥れ、当選前から指摘されていた彼の性格も徐々に露わになってきた。
そして、続々と世界各国に現れ始めたミニトランプ達。
誰かが彼を止めないと、世界は破綻への道を突き進んでしまう。
だが、この日本も含めてその誰かが見当たらない恐ろしさに戦慄する。
<2018年11月3日 劇場にて鑑賞>
マイケルムーアはただのパヨク
結論から言うとアメリカのトランプ嫌いなパヨクが作った、パヨクが観て溜飲を下げるための映画です。
まず、冒頭から始まるのは悪意のある映像の切り取りと編集によって、トランプが実の娘であるイヴァンカを性的な対象としてみているんだという印象操作。
ただ政治的な信条が違うというだけでここまで下劣な人格攻撃ができるのかと、劇場で観覧していて吐き気を覚えた。
他のレビューを見ているとこの作品に対して高評価を下している人が多いが、この明らかな印象操作について疑問を持った人はいないのだろうか。少なくとも、私はこんなことをするマイケルムーアのような人間は絶対に信用できない。
さらに続くのは、左翼が大好きなヒトラーと現代の政治家を重ねて無理やり類似点を作り批判するお決まりのパターン。ただのこじつけにしか見えなかったし、あまりに内容がお粗末なのでわざわざ金を払って劇場で観たことを後悔した。日本でもよく安倍総理はヒトラーだとか言ってる奴がいるが、まともな知識と判断力がある人ならそんな言動に騙されることはないだろう。
どうせならヒトラーよりたくさん人を殺してるスターリンとか毛沢東に重ねればいいのに、どうしてそうしないんだろうね笑
その後も、アメリカの水問題や民主党の票操作などが取り上げられていたが、正直アメリカ左翼の主観が多分に入った作りになっているので信用することはできないと思った。まあ、その辺の判断は観る人によって様々だろう。
まとめとしては、この映画を観て政治を悲観したりトランプを憎む必要はないし、トランプは差別主義者だ悪魔だと言って批判しても政治は良くならない。我々一人一人がマイケルムーアの様な人間に惑わされず、自分の頭で考え行動することが大事なのだ。
この現実を私は全く知らない。
ミシガン州フリントの水道に鉛が含有量を超えて入っている問題。
アメリカでこんな水俣病みたいなことが起きているなんて全く知らなかった。
教師のデモや、銃規制、人種差別、
トランプが大統領になったことだけが問題ではないが、加速していることは確か。
それを第二次世界大戦前のドイツでのナチス台頭と比較しているところが、
マイケルムーアが一番主張したいこと。
世界は、どんどん一部の富裕層によって、利益だけを求めて、
扇動されていっているような気がする。
都合のいいように洗脳されないこと。
事実を知ること。
声をあげる事。
一人一人が、それをしていかない限り、歴史は同じように繰り返されてしまうのかもしれないと感じた。
トランプ批判というより、民主党批判(応援も込めて?)が強い作品
ムーア監督が、筋金入りのリベラル派というのは言うまでもない。
直球のトランプ批判かと思いきや、それは一部に過ぎず、主は、民主党の選挙戦略、というか、サンダース支持者を非情にも切り捨てたことが敗因だったという分析。
なお、ムーア自身は、大昔はヒラリー好きを公言してたけど、それでも民主党指導部の対応はマズかったのだろう。(日本における報道ではそんな空気感まではわからない)
あとは、監督の地元の水道問題。チラッと報道をみたが、こんなにヒドかったとは…近年、水道の民営化が日本でも話題になっているので、そういう意味でも必見。
そうはいっても、やっぱりムーア。
ラストでは、若者たちの新たなる活動を追い、将来への期待を描いている。
基本的に楽観的で、希望を忘れない人柄なんだろう、と思う。
トランプ帝国は滅亡
『華氏911』でブッシュ政権を痛烈に批判したマイケル・ムーア。
今アメリカでは、ブッシュを下回るほど酷い大統領が君臨している。
言うまでもなく、ドナルド・トランプ。
ムーアがやらない訳がない。
と言う事で登場、トランプ政権を痛烈に批判したドキュメンタリー!
のっけから斬り込む!
2016年の大統領選。
全米では、初の女性大統領誕生なるか!?…に沸く。と言うか、もう当選確実と言っていいくらい。
歴史的瞬間。
…が、雲行きが怪しくなってきた。
そしてまさかの…。
“ドナルド・トランプ大魔王”降臨にかかる『オーメン』の音楽にウケた。
それにしても、自分もヒラリーが当選すると思っていたので、これには驚いたし、落胆した。
所謂世界の“大国”で、女性が未だ国のトップになった事が無いのはアメリカや日本くらい。男女平等を謳いながら、実はまだまだ男尊女卑、考えが遅れている。
トランプはどうも端から印象が悪い。
暴言・迷言・珍言の連続。それを“強い発言”と勘違い。
アメリカとメキシコの国境に壁を作る! イスラム国家をアメリカに入るな!…。人種差別。
劇中でも、黒人は消えろ! メキシコ人はレイプ魔のヤクの売人…と、信じられないドン引き発言。
女性軽視。娘イヴァンカはこの男から産まれたと思えないくらい美人だが、トランプの娘への言動が女性として見てるようで、ドン引きと言うよりもはや反吐が出る。
劇中では描かれていないが、過激な言動は日本に対しても。
俺は日本を愛してると言っときながら、日本は真珠湾攻撃の謝罪をしろ! 日本は米軍基地の維持費を全て負担しろ!…などなどなど。
おいおいおい、戦争を早期終結させる最善の手段で原爆によって犠牲になった大勢の人々、沖縄などで米軍兵士が犯してる事件の事などを知らないとでも言うのか…?
アメリカのトップという事は、世界のトップという事でもある。
そんな立場に居る者が、こんな言動を平然堂々と…。
アメリカ・ファーストなどではない。トランプ・ファーストなのである。
劇中ではトランプ個人への批判だけじゃなく、“トランプ一派”やトランプによって病に犯されたアメリカそのものの闇への警鐘を鳴らしている。
中でもショッキングだったのは、トランプ配下の知事が治める寂れた町の水質汚染。
鉛を含んだ水を飲んでいたという住人や子供たち。
その活気の無い町や人々たちに、我々が抱くアメリカのイメージは無い。
しかもそれを知り、知事は隠蔽。
犯罪以外の何物でもない。
突撃し、知事の広報官にその水を飲ませようとするムーアに天晴れ!
でも、知事の自宅にホースで水を撒くのは痛快だが、一応犯罪ですよ…。
TVでお馴染みの日本の某ジャーナリストによると、そもそもトランプは大統領になる気は無かったという。
大統領選に立候補すれば、それだけで自分や自分の事業のいい話題や宣伝になる。
ところが、当選しちゃったもんだから…。
思わず手に入れた、最高の権力。
そうなると、この最高権力を我が物にし、行使したくなってくる。
アメリカの大統領は、世界の王。
アメリカは、世界は、俺の物。
世界よ、皆よ、俺様の前にひざまずけ。
劇中では、トランプをヒトラーと比較する。
幾ら何でもトランプは、かの人類史上稀代の狂悪人ではない。そう思ってるし、そう信じている。
アメリカ・ファーストを掲げるトランプが、国内の“ガイジン”を収容所に隔離し…なんて事は絶対にしないだろう。
でも、トランプが行った名政策って…?
アメリカ大統領として初めて、北朝鮮のトップとの歴史的会談…?
和平より、自分の名を歴史に残したいからやったとも聞く。
本当にトランプは、“俺様ファースト”しか思い浮かばない。
来年は大統領選。
アメリカ大統領の任期は、短くて4年、長くて2期の8年。
劇中でトランプは、中国の習近平を例に挙げて、倍の16年や終身政権をほのめかす。
面白れぇ、出来るものならやってみろ。
そしたら、世界一の民主国家と主張する国から産まれた最低の国家元首…いや、独裁者を祝ってやる。
まさかこんな品と手腕の無い、相応しくない金の亡者が再選する事は無いだろう。
が、もし再選したら…。
愚かな大統領は、それを選び称える愚かなアメリカそのものなのだ。
レビュータイトルは、トランプ再選ならずを信じて。
大学生です。
トランプ?やばいやつでしょ??くらいの知識がなかった大学生の私にもわかりやすく、起こった事件を再現した&現当事者の意見も聞ける、とても良い作品だと思いました。
見終わった後、
もっとこのヤバさが、伝わって欲しいと切に願いました。
はじめてのマイケル・ムーア監督作品
ドナルド・トランプ大統領を支える現在のアメリカ社会を痛烈に批判。
銃被害,水道の公害被害,教員等の劣悪な労働環境の実態,それに立ち向かう人々…
ヒットラーの演説の映像に,トランプ大統領の声が重ねられる。
為政者によって,社会が変えられるのは,一瞬のことかもしれない。
声を上げることの重要性。身につまされるドキュメンタリー。
【賛否両論チェック】
賛:政治的な価値観は置いておいて、「自分から声を上げることそのものの重要性」を感じさせる内容に。改めて考えさせられる部分が多い。
否:内容は言うまでもなく政治性が非常に強く、かつムーア節で淡々と進むので、そもそも興味があるかないかで好みは大きく分かれそう。
当たり前といえば当たり前ですが、あくまでも「マイケル・ムーア監督の視点から見たアメリカの現状」を訴える作品ですので、観る人の政治的思想や価値観、好き嫌いによって、評価は180度変わる内容です。
しかしそういう主観を抜きにしても、何かこのままではいけないと感じる出来事に直面した時、流されるがままに何もしないのではなく、自分から声を上げることの大切さを、改めて教えられる内容でもあります。
この作品を取っかかりに、政治から社会問題に至るまで、自分自身の意見を考え直すきっかけになりそうな、そんな作品です。
よかった
大統領選のところは、宝くじが当たる瞬間をみているような、民主党にとっては悪夢そのもので面白かった。フリント市の水問題、オバマがひどい。住民たちの落胆ぶりが気の毒だった。今は改善されたのだろうか。銃規制はあんまり面白くなくて眠くなった。トランプのことをもっと見たかった。
日本の宣伝方法が良くない!
まるでトランプ徹底追及的な宣伝の打ち出しだけど、
内容はそれをきっかけとした現代の米国への訴えであり、「シッコ」などの手法のトランプ分析を期待すると大きく期待はずれになる。良い映画なのに。。。
しらなかったよ、アメリカ……。
テレビやネットのニュースでは伝わってこないあれやこれやがてんこ盛り。
ひたすらトランプを批判するのかと思えば、そんなトランプを台頭させた状況を掘り下げてゆく、という冷静さに好感が持てる。
一度で全てを理解することは難しい(のは、私のオツムのせい?)ほどの情報量ながらも、飽きさせず引っ張り続ける構成が相変わらず見事。
そしてこれは案外、アメリカだけの不適応ではなく世界のスタンダードなのでは? と状況に既視感を覚えた瞬間、私達の抱える恐怖と不安と不満がモンスターを生み出す仕組みに震える。
煽られてこれ以上、状況を悪化させたくないもの。
文句を言う口と手足で、自らが自らのために立ち上がれ、行動せよ、だ。
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