華氏119のレビュー・感想・評価
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Moore's Memoirs Illustrate a Country with Amnesia
This film is less an assault on Trump--something I had anticipated--and about how Americans need to unite in the grassroots to save the country from something it has been devolving into for decades. "The ideal America hasn't existed yet." There are episodes in recent history explored there are easy to forget: the West Virginia teachers strike, and Obama's military invasion of Flint.
28年前のフリントの時から
ブッシュ再戦を阻止するために製作した「華氏911」よりこちらのほうが優れた作品だ。911の方は、アメリカがおかしくなった原因はブッシュにあると批判した作品だった。しかし、「華氏119」はより広い視点でトランプ政権誕生という現象を捉えている。911の方は、ブッシュが原因だと言うばかりだったが、119でマイケル・ムーアはトランプが原因だと言っていない。むしろ、格差などの放置が原因でトランプ政権誕生は、その「結果」なのだと言っている。アメリカメディアがトランプの批判に終始して、本当に報じなければいけないことをおろそかにした結果、地方が荒廃し、エスタブリッシュメントへの怒りがトランプ政権を誕生させた。ムーアの故郷、フリントの惨状を目を覆わずにいられないが、彼がフリント窮状を取り上げたのは、28年前の「ロジャー&ミー」の頃だ。民主党も共和党もその間有効な手立てが打てなかった。トランプ批判とともに既存エスタブリッシュメント批判も忘れていない作品だ。
こんなに共感できるM.M.ドキュメントって。
アポなし取材を売りにしてきたマイケル・ムーアの最新ドキュメントは、ところどころいきなり体当たりを食らって戸惑う取材対象者の様子を映し出すものの、主眼は変わらず意図的で鋭い現状分析。誰もがヒラリーの勝利を疑わなかった前の大統領選挙の"嵐の前"の静けさと愚かさ、トランプが爆走する中、民主党内に巣くう共和党よりもコンサバな組織倫理、そして、最も強烈なオバマの裏切りetc、ムーア自身の稼働力の衰えは隠せないものの、こんなグローバルな時代に於いても、まだまだ外国にまでは伝わってこない別角度からのアメリカを教えてくれる。中でも、クラスメートの多くを学内テロで失った高校生たちが決起し、銃規制の重要性を訴える映像は、ムーアお得意の演出と構成力とは無縁の、今のアメリカの病理と再生への可能性を実感させて、思わず胸が熱くなる。ダメな現状をぶち壊し、信じられる未来へ歩み出たい!こんなに共感できるマイケル・ムーア・ドキュメントはかつてなかったかも知れない。
中間選挙への影響に注目!
マイケル・ムーアは「華氏911」で同時多発テロをめぐるブッシュ政権の有り様を徹底的に批判し、ブッシュの再選を阻もうとしたが、残念ながら選挙に大きな影響を与えることはなかった。そのリベンジというわけでもないだろうが、トランプ勝利を事前に予言していたムーアが、今度はトランプ再選を占う11月の中間選挙に「華氏119」をぶつけてきた。本作を見ると、トランプを担いだ共和党もひどいが、若者や労働者層に人気のあったサンダース候補をおよそ民主的とは言えない方法で葬った民主党の駄目さ加減にも悲しくなる。2年前、民主党は負けるべくして負けたのだ。
ただし、本作は希望を持てる要素もしっかり取り上げる。銃規制の問題を大人に任せられないと立ち上がり全米規模のムーブメントを起こした高校生たちと、新人女性候補者たちの躍進だ。MeTooやテイラー・スウィフトの民主党支持表明も追い風に見えるが、さてどうなるか。
現代アメリカの状況をわかりやすく解き明かす語り口に興味が尽きない
トランプ政権に異を唱える一作であることは確かだが、「打倒トランプ」以上に、現代アメリカがどのようなダイナミズムに呑み込まれているのかをマイケル・ムーアなりの視点で見つめた映画といった印象も強い。メディアで繰り返し扱われてきた「トランプ」ネタのリサイクルはせず、ムーアならではの思いがけないところからトピックスを切り出し、その過程を入念に辿ることでこの国の現在を見つめようとする。
例えば「水」をめぐる問題はあまりに深刻だ。こんなこと許されていいのかと腸煮えくり返る思いがする。適切に対処してこなかった政治への怒りは当然だし、そういった意味では共和党への糾弾以上に、民主党や政治力学のそのものにもムーアの鋭い矛先が向けられるのが特徴的。狂ってしまった羅針盤を元に戻そうとする人々のムーブメントにも焦点を当てつつ、「なぜこんなことになったのか?」と観客に問い続けるムーアの語り口に興味の尽きない一作だ。
ドキュメント超え
相変わらず、ドクメンタリーに関わらず戦前のニュース映画や新聞記事を採り入れたり、一つのエピソードを途中でブツギリにして、他の話題に振ったあと再び戻ってみたり、ただカメラを回すだけでなくサスペンスの手法も使って観る者を飽きさせない話術は見事です。
アメリカ事情に詳しくないとピンと来ない話題も多いですが、この演出手法のおかげで他国人にも十分興味深い出来です。
アメリカのリベラル政党の没落
2024年、ドナルド・トランプ氏が
大統領選挙に勝利し返り咲きという「もしトラ」というのが
話題になっていたので、2018年に作成された本作を視聴した
はじめて、マイケルムーア作品を観たが面白い
2016年は大半の人が選挙結果がでるまで
ヒラリークリントンが勝利すると考えていたんだな
トランプ氏は人種差別、女性軽視を隠さない人間で
さらにメディアに対しても攻撃的だった
そんな人間が大統領になったのは
トランプの熱狂的信奉者がいて、
さらに民主党に絶望した人がたくさんいるとされる
しかし、本作はトランプ氏を批判しているというよりも
アメリカはリベラルな人が多いのに
民主党の支持層の労働者が没落して
民主党も共和党と同じように金券政治になってしまって、あまりにも多くの妥協を許してしまい
労働者を失望させてしまったのが、トランプ現象の遠因だと考えているように思う
フリント市のシュナイダー知事の政策による
汚染水問題は初めて知ったがとんでもないものだった
鉛に汚染された水を飲んで
子供たちの健康に被害がでている
GMの工場に問題がでると、工場の水だけまともに戻すのいうのは
あまりにもひどい状態でしかも長期間続いていた。
さらに調査を改竄したりとかオバマ大統領がフリント市に行くが
水を飲むふりをしたことによって市民が失望をしてしまったことが続く
さらに、フリント市ではなぜか軍事訓練が通知なしで行われた
教師がストライキをしたり
若者たちがデモ活動をしているときに
リベラル的であるとされる「大人たち」はその活動を極端だと発信をした。
デモやストライキが冷笑されるのは日本だけではないんだな。
ただ、アメリカだと問題と放置をしていたら
とんでもないことになると感じているからラディカルな行動を起こす人が多いのかな
トランプは強権的な政治家
つまりプーチン、エルドアン、ドゥテルテ、習近平、金正恩などの
強権的なリーダーに親近感を感じているという
習近平も入っていたので、中国に批判的というわけでもないのか?
日本の安倍晋三に対してはどう思っていたんだろう
最後の銃をもつ共和党支持者を見て
2021年の議会襲撃事件を予見していたのかと驚いた。
2024年現在ではバイデン政権で
イスラエル問題で曖昧な態度をとっているように思えてしまうので
また、リベラルな市民が背を向けて
結果としてトランプが返り咲く可能性がでてきているように思えた
ムーアとトランプ
マイケルムーアは、ミシガン州フリントというラストベルトの出身で、父も祖父もお膝元であるGMの工場労働者である。トランプが取り込んだ白人労働者なので、トランプもあまり対立したくないといわれている。
この映画は、決してトランプ政権だけを批判しているわけではない。ラストベルト(と呼ばれる主要産業が衰退した米中西部から北東部にかけて)での雇用の問題や格差の問題は、すでにオバマ時代から顕在化していたのに、民主党政権は何も手を打たなかったと描いている。
フロリダの高校で起こった銃乱射事件とそれに対する高校生たちの銃反対運動、フリントの水質汚染問題とそれに対するオバマ大統領の態度への落胆、ヒットラーの勢力拡大に似たトランプの手法という要素を織り交ぜている。
マイケル・ムーア監督が応援し、『華氏119』にも出演しているニューヨーク州28歳元ウェイターのアレクサンドリア・オカシオ=コルテスは史上最年少で下院にて当選。さらに、ミシガン州のラシダ・タリーブはムスリム女性として初の下院当選となった。
トランプ政権を産んだ土壌を糾弾
マイケル・ムーア監督による2018年製作の米穀ドキュメンタリー映画。
原題Fahrenheit 11/9、配給ギャガ。
マイケル・ムーア監督による映画を見るのは初めてだが、見せつけられた事実に対する驚きと共に、弱者に対する熱い眼差しに感銘も受けた。
日本では殆ど報道されていないミシガン州フリント市の鉛入り水道供給による健康問題(行政が住民の鉛の血中濃度値を低値に改竄)とそれに対するオバマの水を飲むふりパーフォマンスと軍隊派遣による対応、学校での銃乱射事件受けての中高生や教員・運転手の大規模デモとその全米への広がり等の紹介に驚かされた。知事公邸を水道放水で攻撃する監督の姿が何ともユニーク。
監督の支持政党である民主党の実態、クリントン夫妻やオバマの資産家優遇政策に対する民衆の支持崩壊が強く印象付けられた。トランプ誕生させたのは、これら民主党の右方展開に要因があると説く。
同級生を銃乱射で亡くした高校生達が、政治家に訴えても取りあってくれず何も動かないことから、SNSを活用して自ら集会を開いて大きなデモに持ち込んでいくのに、心を動かされた。大人たちによる誹謗中傷や退学の脅しにもめけず、死んだ友人たちのありし日の姿を話す(ひいては銃社会の変革を訴える)生徒の肉声に、心が動かされた。
彼の米国政治・民主主義に対する強い危機意識と若者の正義感と行動力への期待の大きさが、画面を通してダイレクトに伝わってきて感動させられた。同時にこういう人間が継続的に映画が撮れるという米国社会の懐の大きさも羨ましく感じた。
製作マイケル・ムーア、カール・ディール、メーガン・オハラ、製作総指揮バーゼル・ハムダン、ティア・レッシン。
脚本マイケル・ムーア、撮影ジェイミー・ロイ ルーク・ガイスビューラー。編集ダグ・エイベル パブロ・プロエンザ、字幕監修池上彰。
出演はマイケル・ムーア、ドナルド・トランプ、バーニー・サンダース。
圧巻。
華氏911が画像不良でいつまで経ってもコンプできず、、(汗) こっちを先に観ました。
ムーア作品鑑賞は「ボウリングフォー~」以来、2作目。 映画として、またドキュメンタリーの精度としては(また作り方とかとしては)難癖をつけるべき点も全くない訳ではないのだろうなと(門外漢ながら)思う訳ですが、、 前々からムーアに好印象を抱いている身としては、もう――感激でした。
鑑賞の翌日、内容と感想を親の前で一時間ぐらいかけて喋り倒したのですが(笑) 要約して箇条書きにするとこんな感じです↓
・トランプのイヴァンカへの執着がキモい
・元ミシガン州知事のスナイダーがなぜ刑事罰に問われないのかが不思議
・ムーアかっこいい
・「教員のストライキ」が起こり得るっていうところは、やっぱすごい(日本は、、ねぇ、、)
・銃乱射事件後のエマ・ゴンザレスちゃん(←間違ってるかも)のスピーチが素晴らしい
・NRA(全米ライフル協会)とズブズブの議員に切り込む若者、熱狂する観衆、とにかく若者パワーがすごい。ノンポリの対極。超ポリティカル。 トランプへの公開質問でつまみ出された女性達がその後、相次いで議員に立候補する展開も胸熱。
・ヒトラーの演説にトランプの演説音声を当てた部分も面白い。
ムーアが公民の授業で見て、当時は嫌いだったという民主主義と専制君主制のなりたちを解説する映像も面白い。なかなかタメになると思う。
最後はやっぱりゴンザレスちゃんのスピーチでフィニッシュ。 元気を出す要素ってスポーツとかイヌねこ動画とかペットとかお笑いとか人によって色々ありますが、私の場合は「怒り」も大きいです。スナイダーの話を聞いてて「この…この人殺し野郎ー‼」と思ったら急に元気出てきた(不謹慎だし、別に元気なかった訳じゃないんだけど(笑))。アドレナリン出るのね。
スナイダー、ミシガン州フリントの話。アムネスティのオンライン署名をした記憶があるような無いような… にわかには信じがたい話だよな、、
「シッコ」もまだなんで、観ないと。ムーアのような人のお陰で不精者の私も色々知れるし、刺激を受けるし、ほんと大好きです。
タイトルなし
マイケル・ムーアが様々な現代のアメリカの病理を突いている。差別、貧困、民主党の保守化、銃社会、を扱い、そういう混沌とした中に生まれる独裁者として、ヒトラーに比較しながらトランプ大統領の誕生を描き、アメリカ社会そのものに問題提起している。ヒラリーの民主党代表までの不正、オバマの裏切りは知らなかった。フリントの汚水問題は酷い。
アメリカの選択や如何に・・
いよいよ大統領選挙を控え、前回、トランプの当選を言い当てたマイケル・ムーア監督の慧眼に惹かれて鑑賞しました。
今ではトランプのやり口はほぼ分かっているので驚かなかったがフリントの水道の鉛汚染問題には衝撃を受けた、典型的な公害問題が現代のアメリカで放置されていたと言う事実に耳を疑う、水源を川に替えたことで酸性の水が古い鉛の配水管を腐食させた訳で科学的に予見可能だが経費削減の結論ありきの行政により長い間、隠ぺいされていた。財政難の地方行政、安易な水道民営化への警鐘でもあろう、日本とて他人ごとではありませんね。
それにしても弱い民衆の頼みの綱のオバマですらスナイダー知事を擁護していたという事実に唖然とする。民主党の幹部ですら事なかれ主義に迎合している実態を知るとオバマ時代のバイスだったバイデン候補が当選したとしても手放しでは喜べないだろう。
それでもムーア監督は人々が政治に失望したあまり無関心に陥るのでは民主主義は滅びるしかないとの警告を発しています。
権力は腐敗するということは史実が物語っており民主主義の監視人である報道機関の在り様が重要なのだが有力紙もかってのスクープを放った勢いが感じられず、マイケル・ムーアのような一匹狼に頼らざるを得ないお寒い現実はなんとも嘆かわしい、とはいっても銃社会のアメリカで身の危険を覚悟の上で揺るがぬ舌鋒は大したものですね。
次の119製作でもトランプなのでしょうかね、何が語られるのか目が離せません・・。
コロナ前の分断されたアメリカの姿
マイケル・ムーアが見せるアメリカの姿は、不正、強欲、理不尽が蔓延る醜悪で巨大な国家。
アメリカの暗黒面や、ファシストのやり口というものを知っておくことは、この複雑な時代を生き抜く上でとても重要なことだ。
彼は、資本主義を叩く。ドナルド・トランプのやり方とトランプの支持基盤である共和党と、軟弱になっている民主党を叩く。銃社会を叩く。
彼は、労働者階級の味方であり、権力というものを持たない若者や貧困で苦しんでいる教育者たちを強く映し出す。
鉛を含んだ汚染された水道水。
中学生、高校生たちが政治的な行動に青春を捧げている場面。SNSの発達がいまや一夜にして巨大な勢力を生むことができるようになっている。
彼らは、一部の教師に銃を持たせるべきだと公言する大統領と闘っているのである。
ドナルド・トランプとその一派のやり口は、民衆を可能な限り分断し、ときには軍事力で民衆の力を押さえ込むという方法だ。民衆が健康である必要はなく、支配するためにはなるべく馬鹿を多く作ること。
しかし身内の力を削いでゆくというそのようなやり方では、国力は衰えるばかりだろう。
つまり、トランプ大統領のもとで、苦労している民がいる一方で、トランプ支持をすることで得をしている層が一定数いることが浮かび上がってくる。
しかし、カメラはそこまでは行きつかない。
構成が恣意的すぎる
マイケルムーアらしい鋭い切り口ではあるものの、全体的に構成に印象操作感がすごい。彼が女性蔑視だとか差別主義的というのは前後を見せないと判断できないし、アメリカのメディアのあり方は正しかったのか?もっと考えるべきことはある。「華氏911」や「ボーリングフォーコロンバイン」ではもっとシニカルでブラックな笑いもあって好きだったが、耐えきれなくて半分で見るのをやめた。報道番組ではないから事実に対して客観的であるべきとは言わないが、ここまで恣意的なドキュメンタリーは苦手。
トランプ大統領と手法は違うけど、監督。これも立派にプロバガンダですよ。
興味深いという言葉と、楽しいとか、愉快だという言葉が、日本語ではともに「おもしろい」で一括りにされますが、この映画は「楽しくもないし、愉快でもない」映画です。
でも「興味深い」ことは事実です。
政治経験のないままに、金の力に物を言わせて当選した大富豪のリック・スナイダー・ミシガン州知事が、法的根拠も希薄な非常事態宣言を発して(……とマイケル・ムーアは主張しています)、州内の全市長を解任し、自分の手下を臨時市長として就任させ、好き勝手に利益をむさぼる姿が丹念に描かれています。
なかでもフリント市が、もともとの上水道を廃止し、知事の金儲け仲間が敷設した水道管に切り換え、鉛管(安いが猛毒性)を使っているために水道水は高濃度に鉛汚染され、市民が被害を受けているのに、それを徹底的に隠蔽し、金儲けに猛進する姿が告発されています。
フリント市は、無警告のまま、軍の実弾演習の的にされるなど、まったくムチャクチャ。そこに住民がいることが、市街戦の実戦演習に好都合だから、とムーア監督。
それもこれも市民の半数が黒人で、貧しい町だから、ということ。
この大富豪が行った手法を、大富豪仲間のトランプ大統領が政権を握ったら、参考にしないはずがないではないかというのが映画での監督の主張です。
この映画の問題点は、昔のマイケル・ムーア作品と違って、ほとんど相手方のインタビューを撮れていないことに尽きます。
この欠陥を補うために、ニュース映像などをつなぎ合せて構成しているわけですが、大手マスコミが編集した映像を、再度切り貼り編集して映画化した構造ですから、ドキュメンタリーとしてのソースの信頼度は二次情報レベル。
ネットのYouTubeや2ちゃんねると同じ水準です。
この穴から観客の目を逸らすため、ヒットラーの映像にトランプの声を当てレコするなどの工作もしていますが、これってまさにプロバガンダそのものじゃないかと言われたら、監督はどう抗弁するつもりなのか、謎だらけな作品でした。
とはいえ、トランプ大統領がどれほど危険であるかという点については言うまでもなく、民主主義が終わりを迎えたのではないかという主張に対しては、その可能性も充分にあるかも知れませんね、と考えるためのひとつの材料として、「おもしろい映画」だったとは思います。
今後、大統領が、まったく親近感を抱かない外国、とりわけ非白人国をどう扱っていくつもりなのか、それを想像する材料としても、おもしろかったです。
自国民に対してすら、金儲けのためなら人を人間とも思わないメンタリティーの人たちですからねぇ。
なお、アメリカ版のウィキペディアには、フリント市の水道危機について、Flint water crisisという独自項目も立っています。それだけ状況が酷いということなのでしょう。
マイケルムーア監督、恐れ入りました。
この監督の作品は初見だが、
こんなにも面白いのか!!
ドキュメンタリー映画としての面白さだけでなく、
画面に引き付ける力、真実を教える力が素晴らしい。
高校の授業とかで教材として使ってほしいくらいの作品だ!
日本でも政治を教える番組が某有名キャスターによって作られているが、
その数千倍は面白いんじゃないかな。
この時間で伝えてくれる情報量も凄いし、
実際に監督が抗議する姿は真に迫るものがある。
日本のドキュメンタリーは(あまり観たことはないが、)
どちらかというと、事実を切り取った描き方でこんなにも
監督自身の主張が強くない気がする。
本人の想いがのっているから、
観る側にも届くんだね。
半端ない取材力と熱量を感じるM.Mドキュメンタリー
絶対マイケルムーアはトランプに向けた作品を作ると感じていました。叩かなくても埃だらけの大統領なんて過去にいたのだろうか?しかし共和党内では異を唱える人はいない。財政出動のオンパレードにダウ平均、雇用統計は上昇の一途。
しかし有事が起これば元々の政治家としての胆力、人間性が現れるのを予感してくれた。差別主義者の国粋政権をアメリカの良心を持つ人々がどこまで許せるか?
投票に行こう!諦めたらダメ!
アメリカは格差社会で、利権で物事が決まり、正しいことが行われていない。
不自由なアメリカは、中国と類似している。
トランプ大統領は人としては、習近平やヒトラーなどの独裁者と同じであると分かった。
トランプを生んでしまったのは、民主党のオバマの不甲斐なさや、不正をしてヒラリーを候補にして、しまったのが原因なのだろう。
アメリカに民主主義が戻るのは時間がかかりそうだ。
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