エデン、その後のレビュー・感想・評価
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ピエト・モンドリアン「コンポジション」
かなり形而上学的、アブストラクトムービーなんていう概念はないのだろうが、そんな『う``あ``あ``』な構成になっている久しぶりの難解作品である。理解できるところまでのストーリーだと、普段は大学のカフェで、思い思いの役や舞台設定を興じて悪ふざけをしている、男女大学生達が、在るとき現われた一人の男によって、トリップに誘われる。実はその悪ふざけも飽きてきた大学生達は、仲間の一人の女が持っていた絵画を売ることで得られるお金を使って、旅に出る提案をしていたのだが、実はその絵の高価値を狙って、奪う算段をもつ人間もいるのである。そのトリップ(多分、ドラッグ)と実際の絵を巡る攻防戦が、遠いモロッコ辺りの砂漠で行なわれるという、夢だか現実だか曖昧な世界観の中で行なわれるという話と整理してみたのだが、これも正しいのかどうか曖昧であり、正直自信がない。そして台詞にも「この話が退屈ならば心がない」と言われても、何度心を睡魔に襲われたか分らない程、ちょくちょく居眠りしてしまったので益々話が分らない。そして、ラストに本来ならばきっかけに持ってくるであろうシーンが巻き戻されるという、編集的にもかなりぶっ飛んだ構成になっている。幾つかのシーンに概視感の演出を持たせたり、似ている俳優が登場していて見間違いを起こしそうにしているのも、その夢の演出を強く印象付けさえている。盛り上がる場面やカタルシスなどは、清々しい位に皆無であるし、前衛芸術という概念として鑑賞するのが多分一番正しいのではないだろうか。表現方法は幾らでもあり、映画とはこういうものだなんて事はこの世にはない。勿論、興行成績という物差しで測れば順位はつくのだろうが、バリエーションの多さは、それだけその世界が寛容で幸せであるという物差しだってある。今作品の観方として、決して理解しようとせず、映像に溶け込むように没頭するという方法が楽なのではないだろうか。
まぁ、それにしても監督の女優の選球眼はいつもながら感服である。さすが白人女性は美しく、そしてセクシーである。
前衛的すぎて・・
前衛的すぎて眠気すら起きない。自分なりに消化しようと一所懸命に観てるうち映画が終わってしまった感じです。
全編イメージ画の連続コマ送りみたいで、生と死の境、現実と幻の境、睡眠と永眠の境がボーダレスで展開され1回観ただけではとても咀嚼できそうにない映画です。アラン・ロブ・グリエの映画は初めてですが、観るのに相当エネルギーが必要かなと思います。
あの白い液体は男性のあれそのもので赤い血液は女性の月のものだと考えると妙に生々しくあり快楽の映画とは言い得て妙かと・・
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