劇場公開日 2019年7月5日

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「アスペの青年を温かく描いています」いちごの唄 ラボタモチさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0アスペの青年を温かく描いています

2019年6月24日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

 甘いタイトルからは想像できないような、観ていて何とも不思議な気持ちにさせられた映画だった。これは喜劇?悲劇?青春映画?それも画面はチープな雰囲気が漂い、まるで自主制作(学生)映画のようでもあり、面白く無くはないのだが、何とも形容し難い映画だった。(もしかしたら「カメ止め」を意識?)
 主人公はアスペルガー症候群の青年で、現在の彼と過去の少年期のある事件を描いているストーリーで、観客にも何となく想像できる、成就しない(であろう)恋が描かれている。
 キャストは端役も(サービスシーンも)しっかり固めてあり、古舘祐太郎(あの有名人の息子)は主人公を軽い演技で好演しているが、その少年期の子役さんが、実に賢そう(!)な俳優さんで、ミスキャストだった点が残念だった。また主人公が数年間も同じシャツで登場するのは分かるが、時間の経過が画として描けていない点は否めなかった。また、少年たちのある遊びを危なく思って見ていたが、それが事故の原因となってしまうところは、ストレートすぎていかがなものかな?(これもチープ感を出すためか?)と思ってしまった。
 TVドラマが好きな人、あるいは観たいがじっくり見る機会のない人に薦めたい映画です。

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ラボタモチ