「綿袋と肉袋」パペット大騒査線 追憶の紫影(パープル・シャドー) KinAさんの映画レビュー(感想・評価)
綿袋と肉袋
砂糖くれ砂糖!アホか!ガハハハハハ!
本筋は大味だけどわりとしっかりしたサスペンス。
それにパペットの共存する世界観とどこまでもコミカルで下品で下劣なスパイスがふんだんに振りかけられ、風刺に塗れ、一風変わった映画として味わえる。
すごいバカで楽しかった。
個性豊かなパペット陣の面白さと可愛さ。
上手く共生してるかと思いきやゴリゴリに差別されてて少し引いた。
人種辺りと掛けてるんだろうか。
お気に入りはビーチのゴミ箱にいたカニ型パペット。人間へのイキり方もお口がパコパコする様子も本当に可愛い。うちにおいで。
元パペット刑事フィルの渋カッコいい雰囲気が最高。
相棒の太っちょおばちゃん刑事エドワーズの笑い方ほんと好き。ガハハハハハ
二人のノンストップな掛け合いはほとんど漫才。
切羽詰まったシーンも大体この調子なので緊張感に欠ける気もするが。パペットだしご愛嬌。
何だかんだ信頼をまた築き上げる二人の様子の変化やトラウマの乗り越えなど、ベタだけどグッと来た。
ただ序盤はかなり急に話が展開するので、ストーリー自体へのハマり方は若干足りなかったかも。
ちょっとしたセリフが後に繋がってきたり、まあまあ驚きの展開もあってわりとしっかりはしてるんだけど。
ところどころがあまりにも雑だったのは気になる。
連ドラ終了の一年後にやるスペシャルドラマのようなつくりだった。
それぞれのキャラの魅力が大きく、下ネタとギャグ満載
でだいぶ笑えるし見た目だけで楽しいので粗方満足。
誰もが気になる撮影の裏側をチラ見できるのも嬉しい。
絶対大変だけどなんだかハッピーな空気で溢れていた。
フィルの兄ラリーはマイケル・ジャクソンがモチーフなのかな。
それにしても部屋中にぶちまけた自分の体液を掃除させた女を誘うのか…。それでいいのかバブルス。