劇場公開日 2019年2月22日

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「a box office bomb」パペット大騒査線 追憶の紫影(パープル・シャドー) Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5a box office bomb

2019年1月4日
PCから投稿

この作品のポスターを見て、すぐに子供向けないし、大人が観てもかわいらしいマペットのコメディと思ってしまうと個人的には感じたのだが、実際の内容は視聴制限PG12 が付くほどのものであるのでそれなりに暴力的であったり、性的なものも表現されているのでうっかりお子さんと行こうと思うなら気を付けなければならなくなる。つまり下品な笑えない下ネタが出てくるので、どの世代をターゲットにしているのか訳もわからないし、宣伝の時にセサミストリートを挑発するようなことをして訴えられるというお粗末なことをしていてセンスを問われている。個人的にセサミ・ワークショップが作ったものと勘違いをしていた自分がいるし、全く関係のない会社が作っているとは思わないでいた。
"A box office bomb"一般に英語圏の映画界の隠語で興行的に大失敗に終わった映画を指す言葉で、あからさまにこの映画に対して言われ、50億円の製作費は回収不可能となっている。つまり大コケ状態ということ。
しかしながら、大コケしたからと言って世間が認めないのかというとアメリカの新聞SAN FRANCISCO CHRONICLEの記者がこのように述べている。「この映画が、はっきり面白くないことは、つまりそれは喜ばしいことだ。」他の人は、「むかつく映画でも時には、そんなに悪くはないものだが、この映画は基本的に胸糞が悪い。」
観ていて感じたのは、このマペットの動きと人の動きをうまく合わせているようでおかしなところも散見する。つまりマペットを操作するために技術的なことや不自然な舞台設定をしなければならなくなり、人自体の動きを制限したために起こったものと推測される。
そんな中でもサクッと観ることが出来たかというとそうでもない。
[映画.com ニュース] として“「セサミストリート」のマペットたちがドラッグや下ネタに興じるR指定コメディ”とか記事に乗せているが、ここのサイトは誤認が多すぎる。セサミ・ワークショップとSTXエンターテインメントとは何の関係もない会社である。

Naaki