紅き大魚の伝説のレビュー・感想・評価
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中国新時代を代表するアニメ作品
日本アニメの影響を強く感じさせる中国のファンタジーアニメだが、一周回って帰ってきた来たと言うべきだろうか。『白蛇伝』などの初期東映アニメーションは、むしろ中国伝統の物語の影響も強いし、50~60年代は中国はアジアのアニメーション大国でもあった。監督たちは宮崎駿の影響を公言しているが、宮崎駿の原点が『白蛇伝』であることを考えると、そのセンスが先祖帰りしたと言える。 物語のモチーフは荘子「逍遥遊(しょうようゆう)」の引用から始まる。無為自然の思想で、人為的な振る舞いを良しとしないこの思想が根底にある物語だが、人ならざるものにも等しく生命を吹き込むアニメーションという技術にふさわしい題材だ。 物語のスケールも大きく、美術も美しい。少女がイルカに変身するシーンの作画も抜群に良い。音楽を担当しているのは吉田潔。壮大な世界観にふさわしい荘厳なスコアを作っている。
創作の神話
同時期に見た海獣の子供と言う映画より余程海獣の子供でした。 神話をアニメーション化したような作品で、映像も派手過ぎず、でも綺麗で楽しめました。 神話だと気づいてから客観的に見れたので、キャラクターに感情移入しすぎなかったのが良かったかもしれません。 ジブリっぽい作品ですが、今の難解なジブリではなくトトロとかあの辺の懐かしいジブリ感がありますね。 なので私はポニョより面白かったです。
中華ファンタジー
人魚姫とか、ツルの恩返しみたいな、人間ではないモノが人の所へ嫁入る話なんですけど、もう、圧倒的なスケールで、すごいもの見ちゃったな…っていう感想です。魔法がらみの不思議な冒険がメインですけど、三角関係の恋模様もあって、主人公の静かで揺るぎない愛と、当て馬の少年の命を賭ける激情が物語を進める原動力となっていて面白かった。魔法の力を纏って楽しげに踊っていた少女が、魔法も寿命の半分も失って人間界に行くこと。抱きしめる事も叶わない少女を、命を捧げて助ける事。美しい世界の中で取り返しのつかない事がたくさん起きるけど、全力で生きた結果なので後味はそんな悪くないです。面白かった。
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