「楽園なんてない…」楽園(2019) ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
楽園なんてない…
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結局何が言いたいのかわからなかった。限られた社会、村のルール、そこでの常識から外れると村八分にされる怖い社会。それは人を殺人者に仕立て、自殺に追い込み、また別の者は本当の殺人者に至るまで追い込んでしまう。映画としては答えを必ず求め、分からずとも無理やり作ってでも答えを出す閉鎖的な社会に警鐘を鳴らし、村上虹郎の病気が快方に向かい、杉咲花と田舎を捨て、二人の楽園を作るべく、希望を見出すところで終わると伝えたかったのかも知れない。けれど、他者がいる以上、楽園なんて存在しないと思う。殺人者に仕立てられた綾野剛は二回目の行方不明の際は結局別の犯人がいて、濡れ衣であり、自殺に追いやってしまうのは完全に村人の罪だと思う。しかし、殺すシーンはないものの、女の子を追い掛けるシーンを杉咲花の妄想で描いており、結局は犯人だったのか。ここが一番解せない。杉咲花も言ってるように分からないままで良かったのではないか。矛盾を感じるし、佐藤浩市も含めて、何があっても結局殺人はだめでしょうとなってしまった。理解が浅いかも知れないが、役者陣の演技は良かった。
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りかさんのコメント
2021年8月21日
冒頭の一文に尽きると思います。前評判の割にwowowで2,3回観ましたが、訳わからなかったです。ズレるかもしれませんが、『昼顔』で不倫を致命的にダメ出ししていて続編があるかと思ってしまいました。不倫も殺人も言うまでもなく駄目ですが、上戸彩さんや佐藤浩市さん扮する人のフォローみたいなことを描いて欲しかった、と思いました。