「役者は良いんだけど」楽園(2019) 背中にエンジンさんの映画レビュー(感想・評価)
役者は良いんだけど
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役者はみんな若手からベテランまで芸達者だった。それ故に話のつまらなさと言うか、何がしたいのかが分からないのが目立ってしまった。
実際の事件を元にした短編集から二本の小説を繋げたらしいが、元々、別の場所で起きた関係ない事件を繋げる為に紡と広呂と言う最初の事件で小学生、二つめでは二十歳くらいの少女と少年を使っているが、あまり意味も無いし、広呂を病気にする理由も、何の病気かも分からない。
綾野剛サイドの最初の事件(少女殺人)、これは検索すると冤罪を主張しているが、映画では犯人と思わせる描写。佐藤浩市の二つめの事件(村八分にされた犯人による集落虐殺)は過程の描写が雑過ぎたかなぁと言う印象。
最初の事件の被害者少女の祖父で、佐藤浩市を村八分にする引き金を引いた柄本明が何故か殺されないのも変な感じ。
130分の長い時間、特段に盛り上がらなかった。他のレビューで時間軸をイジるので分かりにくいと言う意見が多いが、まぁ、あまり意味のある演出では無いが、一瞬「ん?」とは思うが、分かりにくいと言う程では無かった。が、やはり意味を感じられない演出。むしろ、紡と広呂にエピソードを入れる方が分かりにくい。
監督の履歴を観ると、ひたすら長く退屈だった「64」、なんか単純は話を面倒にした「ストレイヤーズ・クロニクル」があった。どちらも自分的には星一つ程度の作品だった。なんか、監督が自分だけ分かっている自己満足映像を見せられている感じだった。
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