アンセイン 狂気の真実のレビュー・感想・評価
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悪くはない。
ストーキング被害から、精神病等?に強制的に入れられてしまうお話。
そこの病院は、経営を成り立たせるために普通の人にも異常扱いして入院させてお金儲けしてるような場所でした。
まず、出会ったあとメガネ男との過去の詳細が結構薄いなと思いました。
話が始まった時にはもうすでに男が病棟で先生をしているため、恐怖心がなかったです。
あの殺された女の子がいちばんの被害者ですね。
意味不明に秒で殺されてましたね。
そしてあの親身的な黒人さんが潜入記者だったことには予想外でびっくりしましたが、なんかそれも、容易いなんじ、携帯もあんなに結構堂々と使ってるのにバレてこないかんじ。
犯人の男が最初からナチュラルに薬検査のところにいて、あ、なに、もういたの?みたいなかんじです。
このシチュエーションなら、もっとうまく見ている側の恐怖心や、心理をあおれる使い方ができたなと感じました。
誰目線だよって話ですが…。
けどいつもこう言う映画を見て思うのは
もし精神科に入れられてしまったら
何を言っても真実を話しても
この人は頭がおかしいからって言ったら
そう思われてしまう世界だと感じます。
うそでも、ほんとうでも、どんな話をしても
信じてくれる人がいない限り、この人は
精神がいかれてるからと言われたら
だからか。で終わりにされてしまいますね。
なんかリアルにありそうな映画だなって感じでした。
たのしくはないです。
映画としても、見所もあまり見受けられませんでした。
また見ようとは思いません。
けど、リアルにありそうだなって感覚で見てました。
スマートフォンだけで撮った映像で作った作品という
その点は本当に素晴らしいと思います。
言われなければ気付きません。
言われたら、たしかに定点カメラが多いなと思います。
カメラワークの少なさをかんじます。
精神のズレを人はどこで判断して
どこから入院させるレベルで
何が本当で何がうそで誰を信じるのか
みたいな感覚で見た映画でした。
医者が異常って言ったらもう異常ですもんね。
そう診断された瞬間からその人の人生変わりますね。
身近に起こりそうな怖い話
iPhoneで撮影したスティーブン・ソダーバーグのサイコ・スリラー。ソダーバーグなので、サイコなサスペンスといえども、病院の保険金詐欺という社会性が組み込まれていました。B級というと、何とも言えない「古い感じ」が漂うのですが、そこは、スティーブン・ソダーバーグ、全体的にスタイリッシュできちんとまとまった作りで一気に見てしまいました。なんていうか、B級でもかっこいい!(笑)
今じゃ特別なことでもない、心の問題をカウンセリングで相談すること。担当医が「自殺したいと思ったことありますか?」と質問したあたりから、不穏な空気が流れはじめて、もがいても叫んでも、病院から出られなくなって外界と遮断されてしまうソーヤー。そこには、あのストーカーが職員で働いていて……。ちょっとした行き違いから、自分の身にも起こってしまいそうな話。あー、こわ。
冒頭は青みがかった画面でした。『トラフィック』という映画を思い出しました。あの映画では青、黄色、普通色とエピソードごとに画面の色づけをしていましたが、青い画面には何か意味があったのか。切羽詰まって困っている状況なのか?
また、精神科医との対話で進んで行く感じは『セックスと嘘とビデオテープ』を彷彿とさせるものがありました。iPhoneでの撮影はインタビューのようなドキュメンタリー感があって、これも、『セックスと嘘とビデオテープ』の男主人公グレアムのビデオ撮影と重なってしまいました。
女主人公ソーヤーの噛みつきそうな顔が印象に残っています。男勝りで負けん気が強くて言葉も悪い。黒人のネイトに携帯電話を借りるとき、説得するのに「お返しにしゃぶる」からと。そして、携帯電話を返したとき「フェラはまた今度」とあっさりと。ちょっとくすくすと笑ってしまいました。
マット・ディモンが特別出演でちらっと出てきたけれど、台詞は長かったです。普通の相談員ですが、ちょっとここで普通モードに戻り、ほっこりしました。
もしか、これを日本でドラマにしたら、女主人公は濱田マリ、ストーカー男は髭をつけた小日向さんかな。
知っている人は知っていると思いますが、撮影のピーター・アンドリュースは、ソダーバーグのことです。
母親は結局どうなったんだ?
アメリカの保険制度は日本と全く違うので、よくわからなかったけど、入院費が保険から下りるだけ下りたら、はい退院ですよ。といった保険会社とグルになった病院という、社会派要素を含んだサスペンスホラー。ストーカーのカウンセリングを受けにきた病院で、そこに本人がいるとは驚き!最近見た病院映画では『キュア禁断の隔離病棟』があったけど、病気でもないのに入院させられるなんてことは現実社会でも多いんだろうなぁ。特に日本は保険がきくから・・・
メインのストーリーにはちょっと違和感ありだけど、静かに社会派メッセージを伝えてくれるところがソダーバーグらしいところ。全編iPhoneによる撮影ということもあって、かなり抑え気味の映像ではあるけど、何を言っても退院させてくれない病院話法がかなり説得力を持って描かれていた。何しろ母親さえも言いくるめてたし。
終盤はちょっとわからない部分もあったけど、情報を親身になって教えてくれたり携帯を貸してくれたネイドが実は潜入捜査する記者だったというところが良かった。で、母親は結局どうなったんだ?などと、わからない部分も残してくれるなんてのはさすがだ・・・知りたいけど。
ちょっと勿体ないつくり
はっきりとした入院の説明なしに看護師が病室へ誘導し入院をさせる。
この映像だけ見ても、ここが普通の精神科ではないとわかる。
法的に形だけでも入院に対して説明が必要だから。
(閉鎖病棟に入院させるのは行動制限をかけると言う事なので、まともに人権を尊重し法を守るならこんな入院はさせない。)
だが、救いを求めソーヤーは警察に電話をする。「ここに強制入院させられた」と。
(通信の自由があるので精神科では電話もあり、警察や弁護士に直接同様の事を言う患者は多い)
ソーヤーは正気であるがために、不当な入院にストレスを溜める。
そしてストレスの元であるストーカー、デビットの登場によってさらに混乱を深める。
精神科は倫理がついて回る所であり、患者の意思と治療が全く噛み合わない事があるのが当たり前なので、物語半ばまでソーヤーが精神的に不安定でストーカーにつけ回されている妄想に駆られているのか?それとも服薬時に現れるデビットが本当にストーカーなのか?観ている方は悩むのだが、物語中盤でソーヤーが借りた携帯で母親に連絡した所から、一気に話が狂い出す。
ソーヤーに携帯を貸したネイトを拷問で殺害し、デビットがストーカーとしての本領を発揮、キモい告白を始めるのだ。
デビットの告白を異常な切り返しで他の患者を巻き込んで逃走するソーヤーはまたも捕まってしまい、山小屋で暮らそうと山へ向かうデビットと最後の闘いを。
ラストのカットで彼女が立ち直れておらず、不安定なままの表情を見せて終わる為、後を引く感じになる。
この作品がミステリー作品であるとするなら、もう少し妄想でソーヤーがおかしいとミスリードさせる工夫しても良かったと思う。
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