「ただのミッションのはずが、すべてが仕組まれていた」マイル22 としちゃん(≧∇≦)さんの映画レビュー(感想・評価)
ただのミッションのはずが、すべてが仕組まれていた
最初から最後までテンションが高くて、一気に引き込まれる作品だった。
マーク・ウォールバーグ演じるCIA特殊部隊「オーバーウォッチ」のリーダー、シルバは、過去のトラウマを抱えながらも頭の回転が異常に速く、行動も過激。そんな彼のチームに突然現れるのが、セシウムの行方を知るという謎の男リー(イコ・ウワイス)。
彼を安全に空港まで護送する。たったそれだけの任務のはずだった。
けれど、そこからが地獄。
街中での銃撃戦、爆破、カーチェイス、そして次々と仲間が倒れていく。
リーの格闘アクションは本当に圧巻で、狭い空間でも一瞬で敵を制圧する動きがめちゃくちゃリアル。ガンアクションもテンポが良く、ずっと緊張感が途切れない。
ようやく空港にたどり着いて「これで任務完了」と思った瞬間、まさかのどんでん返し。
実はすべてが仕組まれていた。リーがCIAに助けを求めたのも、全ては復讐のための罠。
映画の冒頭でオーバーウォッチがFSB(ロシア連邦保安庁)のアジトを襲撃したとき、シルバが撃ち殺した少年こそ、権力者の息子。その報復としてチーム全員をおびき寄せ、壊滅させるための作戦だった。
これには正直ゾッとした。
よくある「裏切り」展開ではあるけれど、ここまで緻密に計算された復讐劇は見応えがある。
しかもラストでは、リーがまだ生きていることを示唆して終わる。
つまり、シルバの戦いはまだ終わっていない――そんな余韻を残す終わり方だった。
全体としては、アクション重視で内容はやや単調だけど、テンポが速くて飽きない。
リーの格闘と、シルバの狂気じみた頭脳プレー。
この2人のコントラストが見どころだったと思う。
