劇場公開日 2019年12月21日

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「アオザイのスリットは馬に跨がり易い様にデザインされたって…知ってた?」サイゴン・クチュール わいちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5アオザイのスリットは馬に跨がり易い様にデザインされたって…知ってた?

2020年1月18日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

オープニングはゴチャゴチャしていて、前半も三文芝居じみていて、1969年から2017年へとタイムトリップするCGもチープな感じでと、“ベトナム映画だから、所詮こんな物かな?”と思って観ていましたが…中盤から後半へと俄然、ストーリーは面白くなって来ます。ラストのシーンでは思わず感動!…でチョット涙w
登場人物には少し意地悪な人も居ますが、基本的には皆善人。悪い人は一人も出て来ません。
前半ではお高く止まっていただけの主人公が、逆境に負けずに這い上がり、未来の自分?!に向き合い葛藤し、乗り越え・受け入れ、そうして、亡き母のアオザイに対する思いに気付き・受け継ぐ、その思いには共感して胸が熱くなりました。
新しい事物を取り込み変わって行かなければいけない部分と、変わらず受け継いでいかなければいけない心と文化。どのお国にも共通する普遍的な理念の様なものも感じました。

最後の最後「ウララ~」のオマケシーンは、蛇足で不要。カメラワーク等は未だ未だ。母親役の女性が若過ぎるのが不自然過ぎて、ミスキャストです。
後、他のレビュアーの方も書いて居られますが、1969年のシーンにベトナム戦争の影響が一言も有りません。もしかすると、作者の意図的な思いも有ったのかなあ…とも感じました。

それから、上映劇場さんにも一言。
当サイトの上映時間より10分遅らせた上に、予告編15分って…大汗掻きながら時間通りに入館した身から言うと、「何なのヨ!」とかっていうのは感じました。

わいちゃん