「ボンド。ジェームズ・ボンド。」マイ・サンシャイン ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)
ボンド。ジェームズ・ボンド。
1992年に実際に起こった司法や警察の黒人差別事件を背景に、親のない子供を引き取って育てているハル・ベリー演じる黒人女性と子供たちが暴動に巻き込まれ、差別の実態を描く。
粗野な隣人が白人のダニエル・クレイグ。「フロリダ・プロジェクト」のウィレム・デフォーと違って、子供達を見守っているという感じはなく、ハル・ベリーと常に言い争いをしている。
黒人差別に対する不満の爆発を予感させる時代の中、長男役を引き受けているジェシーが、本当に根っからの良い子で、変なことに巻き込まれないで!と祈ってしまう。悲劇は、十代の黒人少女を撃ったのが韓国人というだけで韓国人を追っかけている中で起こってしまうが、冒頭、韓国人の経営するそのお店に入った十代の女の子は、確かに万引きをしていた。
ダニエル・クレイグは「ローガン・ラッキー」も良かったが、こういうコミカルな役が似合う。それにしてもハル・ベリーは年齢を感じさせない。
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